ノンフィクション

 『審判は見た!』/織田淳太郎/新潮社(新潮新書)

ああ、残念。Amazonの印影、帯がついてない。 日本のプロ野球の審判という立場が、いかに低く弱いかということから、現状と問題点などをわかりやすく説いている…はずなのだが、最終章の小ネタばかりに注目が集まり、あげく帯に「クロスプレーでカツラが舞っ…

 『戦場カメラマンが書いた イラクの中心で、バカとさけぶ』/橋田信介/アスコム

遺作がパロディのタイトルというのが何とももの悲しいのですが。西原理恵子の元ダンナ鴨ちゃんこと鴨志田穣のバンコク時代の師匠と聞いて、一度読んでみないとと思ってたら、あれやこれやで店頭から姿を消しなかなか手に入れられなかったので、ホントに「や…

 『東大落城 安田講堂攻防七十二時間』/佐々淳行/文藝春秋(文春文庫)

これで佐々氏の読みたい著書は一通り読破。一連の"危機管理シリーズ"を読んで、守るべきは自分、と言うことを改めて思った。「少なすぎ・遅すぎ」たのでは後ろ盾など役に立たない、いかに自己が判断できるかなのか、と。しかし、安田講堂の話も詳しくは知ら…

 『目黒警察署物語』/佐々淳行/文藝春秋(文春文庫)ISBN:4167560011

こんな警察官もいたんだなあ。いろいろな意味で。

 『連合赤軍「あさま山荘」事件』/佐々淳行/文藝春秋(文春文庫)

正直なところ今までほとんど詳しい内容を知らなかったので、克明な描写に驚いた。もう少し後日談も知りたかったけど、著者がいわゆる「現場隊長」であったのだから仕方ないかとも。

 『検証 信楽列車事故 −鉄路安全への教訓』/鈴木哲法/京都新聞出版センター

鉄道事故を海難事故や航空事故のように客観的にかつ総合的に管理?していかねばならないという動きの契機となったのがこの事故ですよね。「航空・鉄道事故調査委員会」の設立(正確には航空…委員会に鉄道部門を追加したもの)とか。

 『謎の独裁者・金正日 テポドン・諜報・テロ・拉致』/佐々淳行/文藝春秋(文春文庫)

氏のいわゆる諜報警察時代の話。

 『重大事件に学ぶ「危機管理」』/佐々淳行/文藝春秋(文春文庫)

危機管理ということの重大さはうまく伝わる。一歩引いて読んでも価値はあるか。

 『北朝鮮の最高機密』/康明道/文藝春秋(文春文庫)

とんでもない事実が明るみに、と読んでいておもしろかったのは事実。ただ北朝鮮時代はいわゆるロイヤルファミリー、予定外の亡命から韓国で手厚く保護されながらの生活、という図式が見えてくると、おいおいちょっとまてよなどと思ってしまう。

 『ASIAN JAPANESE 1 アジアン・ジャパニーズ』/小林紀晴/新潮社(新潮文庫)

『深夜特急』に影響を受け、アジアを歩き、街角のさすらい人を切り取っていく。そして、今、なぜあなたはここにいるのか、を追い求めて行った一人の話。著者もおそらく同じ立場で、ひとを追求していくことによって、自分の答えをも探していたのかもしれない…

 『レベル4 致死性ウイルス』/ジョーゼフ=B=マコーミック・スーザン=フィッシャー=ホウク 武者圭子訳/早川書房 

1995年の映画「アウトブレイク」の元になった、レベル4と呼ばれる危険なウイルスを扱う研究者の記録。映画も映画の原作本も読んだけど、これが文章が淡々としている分一番リアルに恐怖が想像できるかも知れない。いうてももちろんホラーとかではなく純粋な…

 『三度怒った競馬の神様 サラブレッドに魅入られた男たちの物語』/河村清明/二見書房 ISBN:4576032267

実はこの本を読んで一番悔しかったことは、自分がサンエイサンキューのことをすっかり忘れてしまっていたこと。絶対忘れないと誓っていたことなのに…一度墓に行かねばとも考えていた位なのに。今年は、一度、馬産地競馬を見に北海道へ行きたいなあ。

 『機長の決断』/P=ヴェプファ、U=V=シュルーダー/講談社(講談社+α文庫)ISBN:4062560488

今となっては少し古い話になってしまっているが、コックピット内の手順が目に見えるような描写に読み込まされた、のだが。しかし、当時「世界でもっとも安全な航空会社」と考えられていたスイスエアーが、まさか経営的に安全でなくなり倒産する事態になろう…

 『宿命〜「よど号」亡命者たちの秘密工作』/高沢皓司/新潮社(新潮文庫)ISBN:4101355312

読むのに一番時間がかかってしまった。 「よど号」ハイジャック犯たちは、なんと考え方が幼いんだろう。そうとしか考えられなかった。自分たちが革命を起こすと信じていた。北朝鮮にて保証された特別な暮らしをしていてもなんの疑いももてなかった。あきらか…

 「巨人軍に葬られた男たち」/小田淳太郎/新潮社(新潮OH!文庫)ISBN:4102900330

前々からタイトルで気になっていた本なのだけど、たまたま古本屋で見つけたので購入してみた。 読後感想。巨人軍の息がかかった人なら、こんな本は書けなかったのだろうなぁ。私は特に野球のファンというわけではないのだけれど、ちょっと身近の巨人ファンに…