2004-05-07から1日間の記事一覧

 『鉄人と呼ばれて 七一五三勝の蹄跡』/佐々木竹見/ごま書房 ISBN:4341172107

先々月の高知競馬場にて購入。文章はこなれているとは言い難いが、著者の誠実さが伝わってくるよう。

 『鉄馬は走りたい』/小牟田哲彦/草思社

この看板自体は知っていた。韓国の、北朝鮮との国境により分断された鉄路に立てられた看板の文字。祖父の影を追って韓国・北朝鮮を何度と無く往復し、韓朝国境の鉄路跡をたどる。興味深く読めた。

 『海神(ネプチューン)の晩餐』/若竹七海/講談社(講談社文庫)

一気読み。時代背景が重く、そこが伏線だったとは。

 『歴史を変えた誤訳』/鳥飼玖美子/新潮社(新潮文庫)

誤訳に関わるエピソードから、どういうところから誤訳は生まれるのかを語る。文化の違いなど、普段は意識しているつもりなのに、いざというとき咄嗟に出てきてしまうのだろうことなどがよくわかる。秀逸。

 『スティームタイガーの死走』/田口惠司/角川書店(角川文庫)

著者自身は文章がうまいと思っているのか。展開がハチャメチャな上に読みにくいことこの上なかった。あげくこの結末?ま、二度と読まないでしょうが。

 『謎の独裁者・金正日 テポドン・諜報・テロ・拉致』/佐々淳行/文藝春秋(文春文庫)

氏のいわゆる諜報警察時代の話。

 『数学者の休憩時間』/藤原正彦/新潮社(新潮文庫)

後半の「父の旅・私の旅」の章がおもしろかった。作家の父・新田次郎を追いかけていく、その先々での痕跡によって、近づいてはするりと離れてしまう偉大な影が興味深く読めた。

 『近代和風を探る』上巻/初田亨・大川三雄・藤谷陽悦・飯田鉄・清水襄・宮本和義/エクスナレッジ(エクスナレッジムック)

感想は下巻読了時に。

 『古書店アゼリアの死体』/若竹七海/光文社(光文社文庫)

この連休のミステリは若竹七海ワールド。独特の毒が読んでいて心地よい。ちょっとハマり気味。

 『重大事件に学ぶ「危機管理」』/佐々淳行/文藝春秋(文春文庫)

危機管理ということの重大さはうまく伝わる。一歩引いて読んでも価値はあるか。

 『北朝鮮の最高機密』/康明道/文藝春秋(文春文庫)

とんでもない事実が明るみに、と読んでいておもしろかったのは事実。ただ北朝鮮時代はいわゆるロイヤルファミリー、予定外の亡命から韓国で手厚く保護されながらの生活、という図式が見えてくると、おいおいちょっとまてよなどと思ってしまう。

 『豪華列車はケープタウン行』/宮脇俊三/文藝春秋(文春文庫)

ふつう、これだけ世界各地自由に飛び回って趣味をこなしていると、嫌みっぽくなるものだけど、全く感じられないのは人徳か、文章力か。安定感あり。

 『覆面作家は二人いる』/北村薫/角川書店(角川文庫)

おもしろかった。さすが北村薫。

このGWのあいだ、ちょっと目がとんでもないになっていてPC自粛してました。少しGW中の記事も補足しましたが、これからもぼちぼちで。以下はGW中に読んだ本の雑記など。順不同です。