2004-05-07から1日間の記事一覧
先々月の高知競馬場にて購入。文章はこなれているとは言い難いが、著者の誠実さが伝わってくるよう。
この看板自体は知っていた。韓国の、北朝鮮との国境により分断された鉄路に立てられた看板の文字。祖父の影を追って韓国・北朝鮮を何度と無く往復し、韓朝国境の鉄路跡をたどる。興味深く読めた。
一気読み。時代背景が重く、そこが伏線だったとは。
誤訳に関わるエピソードから、どういうところから誤訳は生まれるのかを語る。文化の違いなど、普段は意識しているつもりなのに、いざというとき咄嗟に出てきてしまうのだろうことなどがよくわかる。秀逸。
著者自身は文章がうまいと思っているのか。展開がハチャメチャな上に読みにくいことこの上なかった。あげくこの結末?ま、二度と読まないでしょうが。
氏のいわゆる諜報警察時代の話。
後半の「父の旅・私の旅」の章がおもしろかった。作家の父・新田次郎を追いかけていく、その先々での痕跡によって、近づいてはするりと離れてしまう偉大な影が興味深く読めた。
感想は下巻読了時に。
この連休のミステリは若竹七海ワールド。独特の毒が読んでいて心地よい。ちょっとハマり気味。
危機管理ということの重大さはうまく伝わる。一歩引いて読んでも価値はあるか。
とんでもない事実が明るみに、と読んでいておもしろかったのは事実。ただ北朝鮮時代はいわゆるロイヤルファミリー、予定外の亡命から韓国で手厚く保護されながらの生活、という図式が見えてくると、おいおいちょっとまてよなどと思ってしまう。
ふつう、これだけ世界各地自由に飛び回って趣味をこなしていると、嫌みっぽくなるものだけど、全く感じられないのは人徳か、文章力か。安定感あり。
おもしろかった。さすが北村薫。
このGWのあいだ、ちょっと目がとんでもないになっていてPC自粛してました。少しGW中の記事も補足しましたが、これからもぼちぼちで。以下はGW中に読んだ本の雑記など。順不同です。