ミステリ

 『九つの殺人メルヘン』/鯨統一郎/光文社(光文社文庫)

毎度とんでもないところから話が展開され、予想もつかない方向へ進められていく、鯨統一郎テーブルトークミステリ(変なネーミングになってしまった)。今回はメルヘン・童話ですか。 門外漢の素人ゆえに、あり得なさすぎて話の展開が読めない事象が、最後に…

 『どすこい(安)』/京極夏彦/集英社

あ、アホすぎ…。死ぬほど笑った…。

 『死んでも治らない』/若竹七海/光文社(カッパノベルズ)

珍しく新書版なのは古本店でみつけたから。間抜けな犯罪者ほど、自分だけは賢いのだ、他の凡百の奴らとは違うのだと考えている…犯罪者でなくても当てはまりそうだけど。しかし、この人普通のミステリだけでなくハードボイルド・ホラー・コージー・旅行記(笑)…

 『動機』/横山秀夫/文藝春秋(文春文庫)

この人どうしてこんな話が書けるのか?どれも普通の小説でない視点からの人間の描き方がスゴイ、と思う。『半落ち』も早々に読まなければ。

 『影の季節』/横山秀夫/文藝春秋(文春文庫)ISBN:4167659018

警察モノだけど刑事モノではない、警務課を舞台にした小説。設定の意外性と共に、話への深みにどんどん入り込んでしまう様は圧巻。

 『海神(ネプチューン)の晩餐』/若竹七海/講談社(講談社文庫)

一気読み。時代背景が重く、そこが伏線だったとは。

 『スティームタイガーの死走』/田口惠司/角川書店(角川文庫)

著者自身は文章がうまいと思っているのか。展開がハチャメチャな上に読みにくいことこの上なかった。あげくこの結末?ま、二度と読まないでしょうが。

 『古書店アゼリアの死体』/若竹七海/光文社(光文社文庫)

この連休のミステリは若竹七海ワールド。独特の毒が読んでいて心地よい。ちょっとハマり気味。

 『覆面作家は二人いる』/北村薫/角川書店(角川文庫)

おもしろかった。さすが北村薫。

『依頼人は死んだ』/若竹七海/文藝春秋(文春文庫)

例によって連作ものなんだけど、読み終わって初出一覧を見たらびっくり。連載雑誌がまちまちで、最後の短編のみ書き下ろし。まあ、最後の章がなければ連作っぽくもないのだけれど、それでも最後に過去の短編が順につながっていく様はお見事です。また、主人…

 『邪馬台国はどこですか?』/鯨統一郎/東京創元社(創元推理文庫)

邪馬台国の比定地。聖徳太子の正体・イエスの復活…歴史の専門家で無ければ思わず納得してしまいかねない、ものすごいとんでもない展開の上に着地する歴史のどんでん返し。これはミステリですか?「この作品がフィクションであるという保証はどこにもありませ…

 『しゃべくり探偵 〜ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの冒険』/黒崎緑/東京創元社(創元推理文庫)

で、上の本を読んで思い出し、読み返したのがこの本。この本はものすごいミステリです。大学のゼミ旅行にまつわる全4作の短編集に見える設定だけど、最終的には一つの話にまとまっていく意外な結末。それ以上にすごいのが文体。1作目がすべて会話文。2作…

 『競作 五十円玉二十枚の謎』/若竹七海 ほか/東京創元社(創元推理文庫)

土曜日ごとに50円玉20枚を書店のカウンターに出し千円札との両替を依頼する男〜こんなテーマを題材にプロや公募で集められた13作。どう考えても明解な回答が得られないというのも実話だからということ。ほんまに実話なの?という疑問はぬぐい去れませんが、…