エッセイ
結局室町戦国期にて以降未完となってしまった「日本通史の旅」の第1期。鉄道からはだいぶ離れているけれど宮脇節は健在。自分でルールを決めうまくいかないからとブツブツ言ったりするところなどがなんとも。でもそれが淡々と描かれているところに親しみが…
ここから今回分。ってわける意味無いけど。キーワードは「なんで、こんなことにぃ!」って「ネコブル」だらけの旅行はさしずめ「ネコベル」とでもいえばよいのかしらん。女3人寄れば姦しいを地で行く、などと言えば差別語のようですが。っていうかミステリ…
先々月の高知競馬場にて購入。文章はこなれているとは言い難いが、著者の誠実さが伝わってくるよう。
この看板自体は知っていた。韓国の、北朝鮮との国境により分断された鉄路に立てられた看板の文字。祖父の影を追って韓国・北朝鮮を何度と無く往復し、韓朝国境の鉄路跡をたどる。興味深く読めた。
誤訳に関わるエピソードから、どういうところから誤訳は生まれるのかを語る。文化の違いなど、普段は意識しているつもりなのに、いざというとき咄嗟に出てきてしまうのだろうことなどがよくわかる。秀逸。
後半の「父の旅・私の旅」の章がおもしろかった。作家の父・新田次郎を追いかけていく、その先々での痕跡によって、近づいてはするりと離れてしまう偉大な影が興味深く読めた。
危機管理ということの重大さはうまく伝わる。一歩引いて読んでも価値はあるか。
タイトルは旅の世界だけど、旅行記と言うよりはエッセイ。まー大槻だな。正直ちょっと飽きてきたかも。
一スポーツライターのヅラカミングアウト告白記。しかし実際ハゲよりヅラの方が社会的には虐待されている気がします。でも、結局ヅラを公開してそれでもとらずにヅラでいるという気持ちは最後までわからなかったりします。すごいなあ。まあ、関西テレビ山本…
「お徒歩」とかいて「おかち」と読みます。江戸時代の時間と距離感をつかもう、と「赤穂浪士の道筋」「市中引き回しの上獄門」「箱根の関所越え」など時代作家ミヤベが歩く歩く、というはずのお話…って最初以外歩いてないやん!というツッコミも入れつつ。宮…
家庭の事情、と言うタイトルからしてなんだかクソ難しい話になるのかと思いきや、ただの(失礼)自分の家庭ネタのエッセイ。読みやすいテイストだけど、本来のこの人の持ち味は逆に消されてしまってるのではないか。最近パワー自体も落ちてる気がするけど。…
ハルウララに騎乗した話がもう文庫本になるとは…なんて手早いんでしょ。ま、メインは去年のレースについてですけど。しかしJRAだけで年間200勝とは…やはり簡単に馬券対象から外せはしないんですよね。で、今年の桜花賞のようにぶっちぎりだったり皐月賞のよ…
インド・タイ・ベトナム・カリフォルニアへと、競馬とそれに関わる人たちに会いに行く紀行文。サラブレッドや血統がどうとかとは違う別の競馬の世界を垣間見させてくれる。そう、競馬をしている限り馬券を買ってレースを楽しむという雰囲気はどこも変わらな…
日本らしさを味わえる名建築を利用したホテルの紹介。学士会館や東京ステーションホテル・小樽グランドホテルクラシックなどの有名どころも押さえてあり、文章もさることながら写真に見とれながら読んでいたけど、名建築って泊まりたいと言うよりはむしろ見…
週末2泊3日程度で行けるアジアの片隅紹介、と言ってしまえばそれまでなのだが、この人らしく普通の場所紹介ではない。私のつたない文章力では伝わらないと思うけど、なんともいえないムードが広がってます。こんな本を読んだら、またどこかへ出かけたくな…
いまさらながらに読んでみた。いわずとしれた世界の「田宮模型」の社長の半生記。 エピソードも秀逸だ。アメリカの兵器博物館ではまる2日間、食事もとらずに戦車撮影に没頭し、あげく展示物の上に撮影のため無断で乗り警備の兵隊に怒られるも、目を盗んで撮…
「途中下車」って贅沢だよね。 「途中下車」を楽しむ、ということは、そのたび自体が「線の旅」でないと成り立たないことに気づいた。そもそも、都市や見学スポットだけを訪れる「点の旅」では、途中下車しようにも下車する場所がないではないか。 でも、世…
タイに惹かれ、タイに暮らし、タイになじんできたはずの著者が、近年のタイの変貌ぶりに愕然とし、途方に暮れ、自分の中での本当の"タイ・バンコク"を探す。 確かに、本を読んでいる限り、タイの、そしてバンコクの変貌ぶりはどうだ?8年ほど前に一度だけ行…