神戸ポートライナーのIKEA号「ホームファニッシング・ライナー」
『※ furnishing : 機能的で快適な居心地の良い空間作り。家具、インテリア、調理器具、テキスタイルなど家で必要なものの総称。』だそうな。
GWも直前の日に、無理やり神戸に出かける予定を作って、ついでに見てきた列車。神戸ポートライナーのIKEA号。北欧デザイン、というかシンプルで安いこじゃれたホームセンターという感じのIKEA、関東の2店舗に続き、やっと関西発上陸、と聞いてかなり待機モードだったのですが、残念ながら微妙に忙しく(当時。むしろ書いている今は異常に忙しい)、休みの日にポートアイランドまで行く元気と余裕がなかったのですが、このネタだけは見に行かねば、と画策すること約1月で、ようやくチャンスを。
平日7本/日、休日13本/日の臨時列車として、外観・内装をIKEAデザインで固めた「IKEA HOME FURNISHING LINER」。結構話題になっているのか、平日でもこの列車を撮影に来ている人や、狙って乗車する人が結構いたけど、たしかにこのインパクトはかなり強い。通常の座席の肘掛をソファー風にして、カーテンともどもIKEAの定番デザインにあわせてるなんて。さりげなく種類と値札までついてるなんて(w。このままかなりIKEAポートアイランドまで行ってお買い物を楽しみたかったのだけど、仕事の都合で泣く泣く市民広場駅で降りて見送りました。さ、今度IKEAにいけるのはいつかな。下手すると夏の大阪の店舗の開店のほうが早かったりして…
「おれ明日からヴェネツィア行ってくる!*1」な2冊
「迷宮都市ヴェネツィアを歩く カラー版」/陣内秀信/角川書店(角川oneテーマ21)」
「AQUA」(1)〜(2)・「ARIA」(1)〜(12)/天野こずえ/マッグガーデン(BLADE COMICS)
―――前略、お元気ですか?
つーか、ヴェネツィア行きたーい!
たまたまヴェネツィア関連の本を2種類読んだのだけど、まあ見事に結びついて相乗効果でイタリア行きたい熱が再燃。
「迷宮都市〜」の方は、ヴェネツィアで暮らした経験を持つ建築学の先生が、有名無名の街のスポットや見所を、13の街歩きのルートに設定、それに沿って優しい口調で解説。カラー版といいつつ、基本読み物なので、掲載写真以上に見てみたい・気になるポイントが多すぎて困ることが不満なぐらい。というか、適度な写真で旅情を誘い、とりあえずこの本もってヴェネツィア行けっていうことか。
「(AQUA→)ARIA」は(書名は連載誌・社の変更で名称変更したとか)、今から約300年後のテラフォーミングした火星にヴェネツィアを再現した街という設定で、日常の中から幸せを見つけることにかけては天才的な水先案内人の女の子・水無灯里と仲間達が織りなす日常と成長を緩やかに描いている。こういったマンガにありがちな、成長せずエンドレズに続くものなのかなと思ってたけど、ついに動きがありこの10日に最終巻が発売。緩やかに感動を織り交ぜたような面白さが、あることを契機に一気に動き出す。その動きにとまどいつつも、きちっと前を向くことを選んだ灯里かわいいよ灯里。最終話の「あの頃は楽しかったじゃなくて、あの頃も楽しかった…」「いずれは変わっていく今を この素敵な時間を大切に ね」というあたりは心を鷲掴みされました。最近歳で涙腺が緩くなってる気がするとはいえ、とても柔らかくて素敵な話だと思いました。今テレビでやってるアニメまで見出したけど、最終回泣かずに見れるかなぁ。
今年の夏はひさびさのイタリアに行こうかな。夏が待ち遠しいです。
迷宮都市ヴェネツィアを歩く―カラー版 (角川oneテーマ21)
- 作者: 陣内秀信
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/07
- メディア: 新書
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- 作者: 天野こずえ
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2002/10/01
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JRおおさか東線試乗会
たまたまハガキ1枚だけ出したのが当たったので結構誰でも当選しているのかと思いきや、そこそこの倍率だったようで。友人達とひょこっと乗りに行ってきました。JR俊徳道→久宝寺→放出→JR俊徳道という所要1時間のルート。
行く前はまあ帰ってきたら感想でもと思ってたけど、行ったらめんどくさくなったので友人ぴろ氏の感想blogへのリンクを貼ってごまかす。まあめんどくさくなったのはひとえに面白くなかったからなのですが。いや、別に試乗会が悪い*1とかいうわけでなく、単純に路線に魅力がなかったから。電車は大和路線と共通、東大阪の民家と工場の入り乱れる地区で目新しい最寄り施設もなく、延々と高架で走るだけだと思うと、新大阪方面の延長ができなければ開通しても当分乗らないだろうなぁ、なんて考えてたので。地元の住人の方には便利に…なるんですかね、このルートとダイヤ。
さすが都市圏だけあって、高架は結構しっかりしていた。これなら開通前の路盤を歩くイベントとかの方が面白かったかな。
*1:むしろサービスは良かったと思う。急かされることも追い出されることもなく、手みやげに記念ストラップまでもらったし
2008年1〜2月の本あたり
「照葉樹林文化とは何か―東アジアの森が生み出した文明」/佐々木高明/中央公論新社(中公新書)
『照葉樹林という言葉が今や一般的』といわれるほど一般的な言葉か?と思うけど、文化人類学の一つの位置づけとして、日本でも身近な"温帯常緑広葉樹林"を中心とした一つの文化体系論ということで、結構興味深く読めた。「東亜半月弧」論は聞いたことがあったのだけど、ちょうどその説の中の、照葉樹林文化の農耕形態の一つに、チャ(茶)の項目がうまく当てはまる。茶の原産地の進化?の状況が面白く、そもそもの茶自体がかなり農耕作物であるということ、各地での飲み方は進化というより地域適応という感じだ、ということが、昨年秋の世界お茶まつりの時の話に繋がり、そのまま勢いで読んだというとこ。
照葉樹林文化とは何か―東アジアの森が生み出した文明 (中公新書)
- 作者: 佐々木高明
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/11
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「こんな話を聞いた」/阿刀田高/新潮社(新潮文庫)
ちょっとしたブラックユーモアを読みたくなったときに手に取った。すっごく面白い!というのではなく、安心して「ニヤリと笑える」ような感じ。
- 作者: 阿刀田高
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/08/28
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「2010年南アフリカW杯が危ない! 」/木崎伸也/角川・エス・エス・コミュニケーションズ(角川SSC新書)
サッカーにはあまり興味ないけど、南アフリカの現状には興味があったので。たぶん皆が抱いているだろう漠然とした不安がどのようなものか、ということが結構具体的に示されているのが興味深い。まあ、今の状況だと旅行を楽しみに行けるような状況では無さそうとしかいえない。
正直、こんなネタにされてるような街ですが、この本の体験部分を読んだだけでも、それがあながちネタレベルではないということ(ネタというか既に笑えるレベルではない負のスパイラル)が恐ろしい、というか悲しい。
(参考)死にたい人にお薦めの危険な街ヨハネスブルグ(2ch)
- 作者: 木崎伸也
- 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
- 発売日: 2008/02
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「アフリカの瞳」/帚木蓬生/講談社(講談社文庫)
厳格な人種差別政策のあったアフリカにある架空の某国*1の医療問題をモデルとした小説。前作がアパルトヘイト政策下の天然痘を細菌兵器としたホロコースト疑惑、続編がアパルトヘイト解放後のエイズ問題。作者は現役の医師とのことで、医療現場の表現のリアリティが高く、本筋以外にもいろいろと考えさせられることが多くとても興味深い。フィクションとは思えず、どちらも思わずモデルになった事件などがあったかと錯覚するような。後編は前編ほどのインパクトはなかったけれど、むしろ現実に近い状態と思われる。現在の南アフリカが、実際の小説の最後のように、解決への道標が出ているのなら未だ救われるのだが。
- 作者: 帚木蓬生
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/07/14
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- 作者: 帚木蓬生
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錦園 石部商店の「しろぼうちゃ」
昨年11月に静岡に行った際に購入したもの(そういえば11月の話書けてないなあ)。
棒茶といえば金沢の丸八製茶場の加賀棒茶を思い浮かべるのだけど、「しろぼうちゃ」の名前の通り、茎がより白いように感じる。見比べたわけではないですが。棒茶っていわゆる茎ほうじ茶なので、熱湯でさっぱりと飲むものというイメージが強いのだけど、一緒に付いてきたチラシには『お茶をいれる温度を選びません。熱いお湯でも、冷たい水でもそれぞれに美味しく楽しめます。』とあり、70℃ぐらいの湯冷ましや冷水、また食べてもおいしいとのこと。ちょっと勿体なくて食べてはないのですが、見た感じ確かにおいしそう。とはいっても個人的には熱湯で飲むことが多いけど、強くこうばしい香りと独特のさっぱり感は食後の休憩時などにいい感じです。