大正時代の鉄道施設遺産。JR熊本機関車庫、JR上熊本駅…って、ええっ解体するの!?


 熊本駅0B番ホーム(ってのがあるんですよ)到着。「この前読んだ「九州遺産」に載っていた、熊本駅構内の車庫を見に行こう、と思ったら、なんかシートで囲われている。近づいてみると、既にレールが外されてる!ええっ、もうここ解体することになったの? 大正年間の立派な煉瓦造り、これを壊すのはもったいない。機関車庫なんて、外側だけで、中はほとんど間仕切りなどのややこしいパーツはないと思うので、せめてどこかに移築して使用するとかできないのかな。普通の建物よりはしやすいと思うのだけど。去年通りがかったときは普通にディーゼルカーなどが止まっていたのに、既にレールも外され、ガワだけが残る状態。九州らしい煉瓦造りのきれいな建物と思うのだけど。

 そういえば、この後通りがかった隣駅・上熊本駅も、同じ大正年間に作られた近代駅舎建築の典型例のような形。これも、たまたま調べものをしていたときに、九州新幹線延伸に伴い解体という話がでているとか。しかし、こちらは地元が中心となって移築使用の検討・解体中止の要望が出ているという。熊本機関車庫もそういう話は出ているのかな、調べきれなかったのだけれど。何とか残す途を探ってもらいたいと思う。それもたんなる博物館的保存でなく、きちんと何らかの形で使用されるように。でないと建物が死んでしまいますからね。