直線1,000mの徒競走。夏競馬、JRA新潟競馬場。


 遠い! とりあえず遠い。新潟駅からバスで40分、一番最寄の白新線豊栄駅からでもバス20分。それも有料。ほかに場所なかったのかと思ってしまうような立地。まあこの前の盛岡競馬場と違い、日本海側の都市の中では有数の大都市だし、それでも市街地の中だしなあ。
 連絡バスに乗り、昼頃についたのだけど、普段は朝から満席になるという指定席がなぜか開いている。どうやら予約発売枠のS指定のキャンセル席を販売しているらしい。場内をうろうろするともったいないかと思いつつも、席確保は魅力なので購入。まあ、あとで馬券で回収すればいいか。大きく二つのスタンドがあり、確保したのはNiLS21スタンドのゴール板近くの3階席というベストポジション。もうひとつのアイビススタンド側指定席は席確保のみ、専用購入窓口もないのと比べると大分格差があるように思うなあ。
 まあ、でも、場内に入ったらなんとなく、立地の悪さにも納得することになるのか。なんといっても外回りコースでゴール前直線650m、コーナーポケット合わせて直線1,000mのレースコースがとれるのは日本でもここだけ。少し小回りだけど東京競馬場に負けない規模のコース。一度行ってみたいと思っていたけど、中途半端に大阪からは遠くてなかなか来れなかったのだけど、なんとか普通列車を乗り継いでも丸1日でたどり着けることがわかったので、余裕のあるうちに青春18きっぷを使ってついに到達。もちろん見てみたかった理由は直線1,000mを駆け抜けるレース。本当はアイビスサマーダッシュ(G3)が一番だけど、まあ開催時は毎日1レースはこの直線レースが組まれているので見そびることもないか、と。ちなみに今日の該当レースは9R疾風特別(1000万下条件)。とにかく1,000m、スタート位置も肉眼では把握できないくらい遠い。馬がゲートに入るのも、スタートしたのもモニターで確認しないとさっぱりわからない。近づけるだけ近づいて、デジカメの望遠を使っても点のようにしか見えない。残り600m強で外回りコースと合流し、残り300m強でやっと内回りコースと合流するあたりでやっと個別の馬が把握できるようになる。海外のレース映像を見ていると、結構直線レースはコースいっぱいに馬が広がっている姿が見られたのだけど、このレースでは馬は外ラチ側に集まってきていた。円形コースと違いどこを走っても距離の不利などはないはずだけど、なにか基準がないと走りにくいものなのかもしれない。そう考えると、奥が深くて面白い。残念ながら少頭立てで本命サイドの決着になり、馬券は外れたけど。