ローカル普通列車の「接続」という価値


 途中で競馬場を退散、新潟から(越後線)→柏崎→(信越本線)→直江津→(北陸本線)→と移動していたのだけど、富山・新潟県下で集中的に夕立のような雷雨が降った影響で電車が遅れに遅れる。最初の越後線電車はもともと調子が悪かったのか、途中の駅を出発しようとした瞬間に電気が落ちる。まるでヒューズでも飛んだのかという感じ。何とか復旧したのに、次の駅では架線の送電が止まる。結局25分の遅れ。柏崎での乗換えが15分待ちの予定が10分後になってしまいそうなので、車掌さんに間に合いそうか確認したところ「運転指令(運行の管理をしているところらしい)に連絡を取り、接続できるよう手配します」と。するとちゃんと柏崎では発時間を過ぎている普通がちゃんとおり、そのままの遅れで到着時間が遅れた直江津でも他社線になるJR西日本の普通電車が待機していた。ほんとうに助かりました。このときの越後線の車掌さんありがとう。まあ、その後も順調に列車ダイヤは遅れていき、最終的に富山では約40分遅れにまでなっていたのですが。
 しかし、まったく関係ない鉄道線や他の交通機関の場合、ここまでスムーズに接続待ちなどできないのだろうなと思うと、JRという組織の価値があるものですね。しかし、実際よく見ると、普通列車同士の接続自体はあまりきれい(うまくつながっている)とはいいがたい。特にこの日本海縦貫線は、東日本管内は本数は少なくてもかろうじてつながっているが、西日本管内は結構ひどい。もう少し何とかならないものか、と思うほど。ただ、接続がよければ乗客は多いかというと、決してそうでもなく。柏崎での乗換えなど、私以外にいたかどうかもわからないぐらい。実際、私にせよ「青春18」がなければ乗換えなどしないわけで。そう考えると、列車ダイヤはつながっているほうがいいとはいえ、本当にローカル列車同士を接続させることが要求されているかと言えば微妙かも知れない。ただ、乗車するか否かにかかわらず、選択肢が提示されている状況というのは大事だと思うのです。