「ニッポンの大学」/小林哲夫/講談社(講談社現代新書)

 受験業界などで良く活用される指針の一つ、朝日新聞社『大学ランキング』の編集統括として活躍されている著者が、さまざまなランキングを紹介。ざっと見では、まじめな「ネタ本」?という感じではあるのだけど、ただ単に興味本位ではなく大学というものに入試難易度以外の順序をつけた場合にどうなるか、が示されていることはユニークだし、著者の考え方にも共感するところはある、のだが。ただ、結局大学をどういう視点で見ているのかによって、活用の仕方自体、活用する側に都合良く理解されるのだろう、としか言えない。大学自身の努力によって改善・改革されていると思うところもあれば、ただいろいろなランク付けに振り回されているだけに感じるようなところもありますしね。

ニッポンの大学 (講談社現代新書)

ニッポンの大学 (講談社現代新書)

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