「てとろどときしん―大阪府警・捜査一課事件報告書」／黒川博行／講談社（講談社文庫）

　なんとなく書店でミステリに飢えて購入した。黒マメコンビが活躍する人気シリーズの短編集という感じ。大阪府警の刑事２人が、実際は警察の調査というより私立探偵のように首を挿み、掛け合い漫才のように話を進めていく。なんというか私がちょうど学生時代ぐらいの大阪を舞台に描かれているので、よけい懐かしさを感じるのだろう。ただ、取り扱う事件はそう楽しい話ではない、どちらかというと人間関係が絡み難しいところが多いと思う。ただ、テンポがいいので一気に読めてしまうので、不思議とドロドロとしたところは後には残らなかった。読後感はすっきりです。

てとろどときしん 大阪府警・捜査一課事件報告書 (講談社文庫)

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