<番外編>生茶でしゃぶしゃぶ


 昨日は友人たちと茶しゃぶを食べに行ってきました。茶しゃぶとはしゃぶしゃぶの出汁が緑茶になっているもので、肉の脂やクセを落としさっぱりするのだそうです。お茶の産地でもある佐賀県嬉野温泉の名物料理だとか。
 なぜ、突然に茶しゃぶかと言えば、たまたまネット上で見かけた『もち豚の生茶しゃぶしゃぶコース』という料理を見かけたからなのです。キリンビバレッジ「生茶」とミツカン「しゃぶしゃぶのたれ」がコラボレーションして、緑茶のしゃぶしゃぶ「生茶しゃぶ」というのを去年11月から販促展開していたそうで、その一環で「しゃぶしゃぶ 温野菜」チェーンの季節のメニューとして掲載されていた。なんでこのページにたどり着いたか覚えてないんだけど、友人と忘年会しようという話をしていたときに、ネタで「こんな変なのがあるよ」という話をするとなぜか全員吊られてしまったので、じゃぁまあ行ってみようかとしたのはキャンペーン終了前日のことでした。
 少し遅れて店に向かうと、既にテーブル上には鍋の準備が完了してました。食べ方がわからなかったのでいろいろと店員さんに聞きながらのお召し上がり。キリンの「濃い生茶」をしゃぶしゃぶの出汁として使い、鰹と昆布でとった付け汁に黒胡椒と大根おろしを入れる特製のだしつゆでいただくという。最初に豚肉を食べ、肉の旨みも出た頃に野菜などを入れて食べるといいとのこと。で、とりあえず食べる。肉にお茶の味がしみこむのと、脂分がきれいに抜けている感じがする。付け汁に入れなくても肉の臭みが抜けた味として食べられるが、特性付け汁のおろし大根を一緒に味わうとさっぱりした感じがよりよいかも。予想よりも「これはいけるのでは」とか思ったり。たべていて、この濃い生茶だしはお茶に何か通常のだしを割っていたりするんだろうか、と思っていたのだけど、店員さんに聞いてみると「いや、お茶だけですよ」とのこと。でも、豚肉や野菜は普通のだしで食べるよりさっぱりとする感じ。なんとなく灰汁が少ない感じがしたのはどうしてだろう? 最後に〆は雑炊でなく細めの蕎麦(まあ気がついたらふっくらされてましたが)がいい具合。食べ終わった後の出汁は、飲んでみるとかろうじてお茶の原型はとどめているけど、栄養たっぷりのだし汁に化けていました。

 まあ、細かいことを言えば、豚肉がちょっと薄すぎて箸でつかめないよとか、デザートの抹茶アイスは甘すぎるのもあってここはお茶から離れて別のデザートでもよかったんでは、とかL字型のテーブルは会話しにくいとかいうことはあったんですが、食事自体はおいしくいただけました。お茶のしゃぶしゃぶというのが、お茶好きだからとか言うのは関係なく、こんなに意外といけるとは思いませんでした。ぶっちゃけていうと生茶でなくてもいいとは思いますけど。
 食べてるときに、サービスだと言って「生茶パンダグッズ」のパンダ キーケースをいただきました(上の写真のつくねの右横)。なんか先着100組様(一組につき1つ)と記載があったのに、なぜか全員分。あとでひそかに「実はあんまり人気無い?」「グッズ在庫残ってるんでは?」「これは『好評につき期間延長』で捌くんじゃない?」「それとも在庫処分で全員に?」などと悪いことを言ってたんですけど、ところが帰りのレジのところには「好評につきグッズプレゼントは終了しました」という生茶パンダの張り紙。みんなで「どういうことだ?」と物議を醸しながら帰ってきました。で、気がつくと、ちゃんと生茶しゃぶしゃぶの紹介ページは別の季節プランに変更されてました。残念ながら「好評につき期間延長」にはならなかったようです。でも、自宅などで試してみてもいいかも。