最近の読書メモ 071

「親と子の大学受験ガイド」/丹羽健夫・服部周憲/文藝春秋

親と子の大学受験ガイド
 著者は元河合塾の理事と、現在河合塾の教育情報部長という、予備校のデータバンクのお膝元にいる人たち。仕事の関連で読んだ本なのですが。結局、今の受験生の大学志望って、自分のやりたいことよりも「ブランド」「資格」で「偏差値」なんですよね、たぶん。で、そういう視点ではなく、偏差値だけでない大学選びといくつかの大学例を紹介しているのがこの本。受験業界を片足つっこむくらいには知っている人間として、なかなか面白く読みました。あと、親ならではの視点、授業料や受験時・入学後の費用の話など、当たり前ではあるのだけど、自分の大学受験時にはそこまでは考えてなかったなぁと思うこともありました。受験される方やそのご両親に、ちょっと時間が空いたときにでも目を通されると、あくまで「こういう考え方もあるよ」という意味でお薦めできます。
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