読んだ本 015〜
「六枚のとんかつ」/蘇部健一/講談社(講談社文庫)
噂には聞いていたけど、衝撃のミステリーだ…。大駄作とも奇作ともいえるのがわかる気がする。なんというかあまりにバカバカしくて、これはありと思わせる何かがあるような気が…するだけなのでしょうか。ある種すごいわ、これ。
<はてな年間100冊読書クラブ 015/100>
「台湾―日本統治時代の歴史遺産を歩く」/片倉佳史/戎光祥出版
実際、国内ですら数少なくなった近代遺産が、彼の国でこれだけ大切に遺産として保存されているということが不思議な感覚。機会があればこの本を片手にいくつか訪ねてみたい。
<はてな年間100冊読書クラブ 016/100>
「虚無への供物」上・下巻/中井英夫/講談社(講談社文庫)
「国産ミステリの3大奇書」*1とも「推理小説史上の大傑作」ともいう理由が何かわかるような気がする。昭和30年代という時代の退廃さも相まって不思議な世界へトリップさせるような、静かな圧迫感が。上下巻の量に圧倒されて積読状態だったのだけど、読んで損はなかった。
<はてな年間100冊読書クラブ 017/100>
「半分の月がのぼる空―looking up at the half-moon」シリーズ全6冊/橋本紡/メディアワークス(電撃文庫)
道東旅行時に、同行の友人から「絶対泣けるから読め」というので1巻を借りていき、帰京後続き、帰阪後さらに残りすべて買い込んできた(なので読書&購入記録の順がおかしい)。一切SFや未来的設定のないライトノベルって実は珍しいのかも。重たいけど実は悲しくない、せいいっぱいが美しく書かれていると思う。印象としては全5巻+別冊1、けっしてハッピーエンドではないのだけど(具体的に描かれているわけではないけどハッピーではありえないはず)だからこそ美しいと思えるのかも。決して死を美化するわけではないのだけど。
<はてな年間100冊読書クラブ 018/100>