読んだ本:「ソニー病」/城島明彦+井上トシユキ+神島巽+西和彦+津田大介+藤根靖晃+梶季夫+杉山勝彦/洋泉社(Yosensha Paperbacks)

ソニー病 (Yosensha Paperbacks)
 ただのソニー批判本ではなく、なぜ昔の栄光の時代からかってのような勢いを失うようになってしまったのか、ということが様々な視点から語られている。各自の視点がバランス良く、おかげで一気に読んでしまった。「糞ニー」の語源や、「VAIO pocket」「ネットワークウォークマン」などの差のない製品の乱立の理由など、気になっていた理由もわかったし。
 「ソニー神話」とはよく言ったものだなぁ。結局、みんなこれだけファンであれアンチであれソニーが気になるというのは、ソニーという会社がこれまで愛され続けてきた証拠かと思うけど、その過去を照らしているものがまさしく「神話」なのでしょうね。そして、偉大な過去があるが故に、現状が許せないと。個人的にソニー製品は「買うわけではないけど興味はある(=面白いけど買うのは微妙だなぁーってことか)」ものになってしまっている(昔はVaioとか持ってたのになー)だけに、ほんとうは、いつかまた、一歩先の提案をしてくれる事を願ってみたいなとは思う。
 おまけでいうなら、Chapter4はバランス的に前書きぐらいにあったらまあよかったかもというか、他に比べ薄っぺらく感じたというか、つっこみ深さがいまいちだったというか、要らなかったんじゃないかというか。
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