最近読んだ本、7月上旬編/ひと言だけ感想バージョン

黄金色の祈り 文春文庫

黄金色の祈り 文春文庫

 青春小説だけど、若い、若いけど痛い、痛すぎる…

現代建築の冒険―「形」で考える 日本1930~2000 (中公新書)

現代建築の冒険―「形」で考える 日本1930~2000 (中公新書)

 現代建築が一周戻ったお話。なんていい加減なことを言ってしまってはいけないのだけど、現代建築の変遷を『形』で表現してもらうと分かり易かった。ちょっと頭の片隅にとどめておこうかと思う。

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

 とりあえず感想は続編読んでから。でも、とりあえず続編が待ちきれないほど楽しみであるのは事実。

謎亭論処―匠千暁の事件簿 (ノン・ノベル)

謎亭論処―匠千暁の事件簿 (ノン・ノベル)

 しかし、表紙といい挿絵といい、何とかならんのか。これはひどくないか。文庫になるのを待ちきれずに買ったにもかかわらず、カバー捨てたろかとか思った。内容に関しては、とりあえず匠千暁シリーズまとめてで何とか感想かけんのかと奮闘しているところだけど、うまくテキストにならない…。

 読みかけて忘れていた本、やっと読了。このひとは人に読ませるテキストがうまいわ、と改めて感心してしまいます。

NHKにようこそ! (角川文庫)

NHKにようこそ! (角川文庫)

 えーと、マンガよりも奇をてらって無く、読みやすかった。これくらいサラッとしていたほうがよかったんじゃないかなぁ。まあそれでは話にならなかったのかも…とりあえずどっちがオススメかと言われれば、活字を追える人相手なら文句なく書籍版だな。

 架空の「透明病」を題材にしているけれど、現実の病気に置き換えても差し支えないような話の展開、思春期の学生の心理状態などは素直にうまいと思いました。個人的にはもう少し絵柄(特に人物)がさっぱりしていてもいいのになぁとか思ったりして。まあ完全に好みなのですが、なんとなく今時っぽくない気がして。

最後の制服 1 (1)

最後の制服 1 (1)

 この本の絵柄も、実は好みの一歩手前ではあるのですが。内容も最近流行の百合っぽい女子寮生活もの、って好みからかけ外れているんですが。そのわりには結構読めたなあ。前編に漂う雰囲気がよかったと言うことで。

ラブやん(5) (アフタヌーンKC)

ラブやん(5) (アフタヌーンKC)

 で、次がこれか(苦笑)。痛い、痛すぎる…(「黄金色の祈り」とは全く違う意味で)

かりん(6) (カドカワコミックスドラゴンJr)

かりん(6) (カドカワコミックスドラゴンJr)

 展開に期待。

最新 世界の地下鉄

最新 世界の地下鉄

 前刊(世界の地下鉄―115都市の最新情報)から5年、まさか改訂版が出るとは思っていなかった。しかし、味気ない統計データだけでない、こう一般向け(といっても鉄オタ向け)に分かり易い情報を盛り込んだ書籍になると素直にうれしい。なんか乗りつぶしてみようかなとか。まあ景色見えないし面白みはいまいちですが。

夏の夜会 (光文社文庫)

夏の夜会 (光文社文庫)

 推理の展開の転がる様が怖い。人の記憶のあやふやさを戒められているようで。

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

愚者のエンドロール (角川文庫)

愚者のエンドロール (角川文庫)

 米澤穂信の初期編集、「古典部」シリーズっていうのかな。書店で全然見つけられなかったのが、めでたく角川文庫の夏の100冊入りし再版したので購入。この人の話はミステリーと学園青春小説の混じったようなものの心地よさ、を楽しんでいるのだけど。雰囲気を味わっている、といったらいいのでしょうか。何と言っても個人的に気に入っているのが、「愚者のエンドロール」の最後の1行です。いや、私自信は好きですが、この小説の流れには確かに似合わない。