マレー鉄道ひと駅散歩

knyacki_j2005-03-28

 シンガポールにてトランジットで8時間待ち。クランジ競馬場が開催されていない今日は、結構予想通りに、マーライオンを見てラッフルズホテルをのぞいた後では時間をもてあまし気味で。

 てなわけで、マレーシアまで遠征してみた。

 シンガポール繁華街から少しはずれたSingapore, Tanjong Pagar(タンジョン・パガー) stn.*1 より、ジョホール水道を越えて、マレーシアの国境の町Johor Bahru(ジョホール・バル) stn. まで。約1時間の列車の旅。街中に古びた立派な駅舎がどーんと居座っているけれど、中に入ってみれば真ん中に線路が2本、両端にホームが1つずつというこぢんまりなローカル然としたたたずまい。雰囲気のとおり、適当に行けば乗れるというわけにはいかず、この駅から出る列車はわずか1日5本。そのうち15:25発のEKSPRES / Sentral Kuala Lumpur 行にのるべく15時前に到着。窓口に行き、チケットを購入。一番安いクラスを購入したのだけど、エクスプレスだからか最低クラスの車両がなかったようで、運賃は11s$でした。Local Train のEconomy Class なら2.9s$だったのですが。
 ホールからホームへ抜ける途中で、先にマレーシアへの入国審査を受ける。この区間の移動は、不思議なことにまずこの駅でマレーシアへの入国審査場があり、次にジョホール水道の手前にあるWoodland Checkpoint へ移動し、ここでシンガポールの出国審査を受ける。国家間の複雑な事情があるんだろうけどなかなかおかしな体験ですね。こちらとしては大きく問題はないのだろうけど。
 定刻15:25のはずが、なかなか動かないと思っていたら向かいのホームに列車が入線してきた。14:45着のEKSPRES が遅れていたらしい。10分遅れで発車して納得、本線は単線でした。右手に操車場が広がったと思うと、どんどんとシンガポールの市内らしくなくなり、うっそうとした緑に覆われた中を50〜60km/hぐらいか、コトコトと進む。30分ぐらいたったか、ちょっと谷地のようなところの駅に止まると、乗客が全員ホームに降りた。ここがシンガポールの出国審査場Woodland 、ホーム前方の建物に入って出国手続きを受ける。パスポートを軽くチェックするだけで、荷物審査などはなく、そのまま待合室のようなところで待機。全員のチェックが終わったところで、ホームへの扉が開き、再び同じ列車の自分の席へ。この間約20分。全員が乗り込んだところで、列車は再び動き出す。今度はゆっくりゆっくり、すぐに景色が広がったと思うと両端に大きな川を思わせるジョホール水道が広がり、5分ぐらいかけて対岸のJohor Bahru stn.へ。定刻より20分程遅れて16:30分頃の到着でした。
 国境の街ジョホール・バルは、駅前に高層ビルがそびえ立つ、予想よりも都会然。でも、なんというか、どちらかというとシンガポールよりもごちゃごちゃとした、生活感がある街並みで、個人的にはこの方が落ち着く感じ。さて、何をしようと思って気がついた。マレーシアのお金を持ってない。結局、滞在時間30分、銀行を探しATMを操作するもなぜか金が下ろせず、やむを得ず財布の20米$を両替しただけ。何しに来たんだろ…。

*1:MRT Tanjong Pagar stn. より歩いて15分程