SMRTのEZ-link card


 ソニーの開発した非接触ICカード規格「FeliCa」の導入事例(http://www.sony.co.jp/Products/felica/contents04_02.html)の中でも古い方と思う、シンガポールの交通局・SMRT発行のICカード、現在のところシンガポール内の地下鉄(MRT)とバスで使える(確認した例外として、マレーシアのジョホール・バルからシンガポールへ向かうバスでも利用できた)。ソニーのサイトにも導入例として紹介されている。カード1枚が15s$*1で、内訳はカード代5s$・デポジット3s$・積立分7s$。カード代金がデポジットと別に設定されているのは、いろいろな交通ICカードを見てきた中では初めて。しかし、通常の運賃がカード利用なら割引されるので、長く使えばカード代も取り返せるだろうな。私は便利さだけ(趣味も大いに…)でとりあえず買いましたけど。
 ちなみに、SMRTでは地下鉄の普通乗車券もICカード形式。通常の乗車券にカードデポジットが1s$積み増しされた金額で券売機にて発売され、下車後、券売機に使用済みカードを差し込むとデポジット分の1s$が返金されるシステム。カードを返し忘れたらその分損をするという仕組みなわけ。確かにこの仕組みは、紙や磁気カード式の改札機より、メンテナンスなどの面で有利と思われる、けど。とはいえ、いちいち改札を出た後で券売機に並ぶ姿を見て、昔のコーラなどのドリンクのリターナル瓶を思い出して、進化してるのか先祖返りしているのか、と首をひねってしまいそうな感じなんですが。