巨大建築愛好会的建築 旧国鉄佐賀線 筑後川橋梁(筑後川昇開橋)

 佐賀駅でレンタカーを借り、向かったのは、旧国鉄佐賀線廃線跡筑後川橋梁。この路線が現役時代、一度だけ乗ったことがあるはずなんですが、全く記憶には残っていず。けれど小学生時代、本の写真を見て、この鉄橋をモデルに夏休みの風景画を描くという宿題をこなしたことを思い出しました。はてな巨大建築愛好会あたりに取り上げられていそうな建築物です。
 この橋梁は昇開式可動橋といい、中央部の橋桁が上下に動き、鉄道が通るときは下に、船を通すときは上にと移動したという。1987年には赤字ローカル線として廃止されたが、橋梁の保存運動がおこり、地元自治体に譲渡されて、歩道橋として現在に至ります。今でも一日数回、時刻表通りに橋が昇降する、いわゆる動態保存として残されています。中央部の昇開部分は高さ30m、付近は平地が広がり、遠くからも目立ち魅力的に映ります。橋桁が登り切るまでに約4・5分、ゆっくりゆっくりと動くその姿は、この橋梁の出来た時代からのゆったりとした時の流れのように感じました。