星野村「茶の文化館」のしずく茶


 筑後川を渡り、柳川・大川・八女市と通り抜け、1時間半ほどかかってようやく到着。福岡県の山深くに位置する星野村は、八女茶の生産エリアの中でも玉露の名産地として名高く、日本一の玉露のふるさとと言われています。
 ここ星野村には「茶の文化館」という施設があり、入館料が500円かかりますが、代わりに抹茶または星野村特産玉露「しずく茶」が付いてきます。せっかくなのでしずく茶をいただきました。飲むというほどの量はなく、水滴がポト、ポトという感じなのですが、このお茶がとても濃厚で、まるで煮詰めて甘くしたような不思議な味。玉露の本当のおいしさってこういうものなのかも、と改めて考える。普段、普通に玉露と名付けられているものを飲んでおいしいと思ったりはしないのだけど、あれは玉露じゃないのだと思えば納得。本当の玉露は、ゴクゴクと飲んだり出来るようなものではないもの。このしずく茶だって、味が濃すぎてたくさんなんて飲めない、それを逆手にとってこういうスタイルにしているのだろうと思います。ちなみに、最後、4煎まで注いだ後、酢醤油をかけ食べるよう勧められました。ちょっと苦めのおひたしのような感じでした。これも、上質の茶葉でないと渋くて食べられないそうな。