? 磁浮列車体験、最速430km/hの世界。


 地上を飛んでいくような、という感じになるのか。世界初の実用浮遊式リニアモーターカー、中国は上海の空港線に乗車してきました。上海・浦東国際機場と地下鉄2号線龍陽路駅とを結ぶ約30km、所要8分。約15〜20分ごとの運転。はじめの頃は物珍しさもあって人気だったのが、上海市内中心部まで乗り入れていないことや料金が高め(当初200元=約3,000円)だったこともあって、けっこう乗客減に苦しんだとか聞いていたのだけど。実際行ってみるとそこそこの人はいたけど、満員で盛況、というわけには行かないぐらいっぽい。しかし、乗車のお値段は普通席50元とかなりお安く。体験するなら今ですよー。(といって、ここまでくるのが大変ですが。まあ当たるかどうかわからないJR東海の山梨実験線よりは乗車の可能性は高いと思いますが。)
 浦東空港から龍陽路駅まで体験乗車。えらく扁平な列車だなと思っていたら、車内が向き固定、3×3の6列シートというのはちょい驚き(一等席は2×2の4列シートだったよう)だけど、実質10分も乗らないわけだから問題なし。席に落ち着いたらーと気がつくと出発していた。助走の段階と思ってたら既に時速200kmを超え、最高時速430kmともなると車が後ろ向きに走っているかのような速さ。これ、外から走行写真撮ろうと思っても相当難しいんだろうなあ。おお、最高速だ〜とかいうてるうちにどんどん速度が落ちていく。え?もう終点? 実質最高速で走る時間は、正味1分もあるかどうか。ま、30kmの距離にリニアを走らせるという発想がそもそもすごすぎる。昔の成田新幹線構想よりひどい。金の力にものをいわせることのできる、今の中国の経済力があってこそだなー、とちょっと穿った見方もしてみたり。
 駅が見えてきて、ああもうすぐつくなーと思うぐらいで時速100kmとは、感覚恐ろしいことになっている気がした。程なく到着。走り出すときはわからなかったけど、到着時に気にしていたら、ちゃんと浮遊している車体が停車時に着陸するのがわかりました。ほんの10cmも浮いているのかどうか。
 龍陽路駅には、いろいろなリニアグッズや、磁浮列車科学館というのもあり、とても興味がそそられたのですが、時間の都合で断念。あとで時間ができたら、もう一度見に行ってみようかなー。