10月の本
「「おたく」の精神史―一九八〇年代論」/大塚英志/朝日新聞社出版局 (朝日文庫)
ちょっと仕事の関係で読んだ。著者の実体験に基づく事も含め、おたく元始の考察自体はまあ面白いとは思うけど、1980年代と括ることに意味は? わかりやすいからかな。1980年代はまだ自己精神が確立する前段階で生息していた時代なので、記憶が遠すぎて完全に同感できないことも残念の一つ。まあ、役には立ったし問題はないのですが。おたく論の著書を読みたくて、直ぐに手に入った本だったから読んだという理由なので、求めていたものとのズレが気になるだけだとは思う。
「おたく」の精神史―一九八〇年代論 (朝日文庫 お 49-3)
- 作者: 大塚英志
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/03/07
- メディア: 文庫
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「生物多様性はなぜ大切か?」/日高敏隆/昭和堂(地球研叢書)
これも仕事関係で。最近読んでるの、そんな理由ばっかり。生物多様性、という言葉を聞かされて最初ピンとこなかったのだけど、この本を読んでなんとなく話としてはわかった。例えば植物が世界に1種しかなかったら、それが何かの拍子に枯れてしまったとすると、草食動物は生きられなくなり、その動物を餌とする肉食動物も…という食物連鎖なんかを想像すると分かり易かった。種類がたくさんいればいいというわけでもなく、その生態やその種を含む周辺環境なども含めて保存されなければ意味がない(動植物園や研究施設に保管されていればいいというものではない)こと、どうしていかねばならないかということなど、いろいろと気にさせることも多数。この本を読む過程で、生物学の先生に話を聞く機会があったのだけど、「ピラミッド型の生態系では、上位の1種が絶滅することで下位種にも影響することがある」事の具体例から、相手に関わらない一方的な行為は好意にはなり得ない自己満足にしか過ぎないこと、そして、まだまだ動植物の生態や役割について、わかっていないことがたくさんあるという事実を教えられ。比較的人間に知られていても、意外と生態などがわからないような動植物はたくさんあることに結構驚かされました。つまり、『動物の気持ちを勝手にセリフにするにゃと私はいいたいにゃ!!*1』ということですね。
- 作者: 日高敏隆
- 出版社/メーカー: 昭和堂
- 発売日: 2005/04/01
- メディア: 単行本
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*1:アニメ『スケッチブック〜full color's〜』#11のハーさんのセリフ