フィンランドのカフェ廻りその1/『かもめ食堂』こと「KAHVILA SUOMI(カフェ・スオミ)」

 昨年公開された映画「かもめ食堂」の舞台になったカフェ「KAHVILA SUOMI(カフェ・スオミ)」。映画のムードよりもさらに身近に感じられるような、地元ヘルシンキの人々に愛されているお店です。ちなみにSUOMIとはフィンランド語で「フィンランド」のこと。日本で言うと「日本食堂」みたいな感じですか、どこの列車の食堂車だ。

 かなりピークを外れた時間にふらりと訪れたのですが、気さくそうなオーナーが笑顔で日本語の書かれたメニューを見せてくれる。いろいろと家庭料理風な食事に目が移りそうだったのだけど、あまりにも食事をするには中途半端だったので、残念と思いつつも次なるお勧め「コーヒーとシナモンロールのセット」をお願いする。ちょうどシナモンロールが最後の一個で「君はラッキーだね」と。その後、よかったらコーヒーを飲みながら読むかい?と映画「かもめ食堂」のパンフレットを渡してくれ、コーヒーを飲みながらぱらぱらと読んでいたのです。残念ながら映画は未見だった*1のですが、帰ったらとりあえず見るぞと誓う。話が面白いのかどうかはわからないけど、映像の美しさは期待できそう。でも、パンフレットを見る限り、映画の中よりも実際の方がもっとアットホームで素朴な感じがしました。

 オーナーのおじさんはほんと優しそうな方で、忙しそうな中わざわざ奥の部屋から出てきて、いろいろと話につきあってくださいました。たまたま金曜に行ったのですが、土日はお休みだとかで、旅行のタイミング的に今日しか空いていなかったよう。つくづく「キミはラッキーだった」と繰り返されてしまいました。もう一度、今度はフィンランドの家庭料理を頂きに来たかったのですが、それは次回また北欧に来る機会があったら、という楽しみに延期することになりました。

*1:北欧に行くという話をしていた時に友人から薦められたのだけど、見る時間がなかった