「神々の国の首都」/小泉八雲, 平川祐弘(編集)/講談社(講談社学術文庫)

 小泉八雲の出雲滞在時の見聞記。その中に出てくる場所は、とても今の日本からは想像できない、どこか異世界のよう。この時代、この場所に滞在したからこそ、ハーンはこれらの文学作品を残せたのだろうなぁ。なんかハーンの故郷・アイルランドの妖精の物語を連想したりしたのも、あながち不自然ではなかったかと。ただ、一つだけ残念なのは、底本どおりでないこと。底本どおりが一番、というわけではないかもしれないけど、その後たどるのがやっかいになる感じがして…。

神々の国の首都 (講談社学術文庫)

神々の国の首都 (講談社学術文庫)

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