香港から国境?を越えて中国に行く。直達特快・広州東行き。

knyacki_j2007-05-01

 結局、運良く行きの航空券は香港まで取れてしまったのだけど、帰り香港発がGW真っ最中だからか平日だというのにさっぱり空きが出ず、結局近くの中国・広州発でしか取れなかったので、半日がかりで香港のはずれから広州空港に向かうことにしました。羅湖のボーダーを歩いて越えようかとも思ったのですが、(1)帰りの大荷物を持って(2)混んでる(かもしれない)時間帯にボーダーを越え*1(3)深圳*2の駅で広州行新時速の当日券を買わねばならない、でも(4)バスは時間が読めないのと到着場所がはっきりしない、というめんどくささが嫌で、結局香港・ホンハム駅から広州東駅までの準国際直達車に乗りました。ちょっと高い(200HK$)んだけど、確実さを取ると仕方ないかな。でも準国際って何?

 相変わらずなぜか国内移動なのにボーダーがあるので、途中ノンストップのこの列車の場合、香港ホンハム駅で出境手続きをし、広州東駅で入境手続きを受けます。さすがに1列車分だとさほど混むこともないようで全く並ぶこともなく、手荷物検査もおざなりにすませられて、3分後にはもうホームに到着してました。飛行機と違って楽でいいなぁ。列車は普通に中国域内に使われている客車列車で、前に北京から香港まで乗ったときと同じタイプの座席車でした。なんだ面白くない、話題の新幹線型でなくてももうちょっと別の電車とかが来るかと思ったのに。乗り心地は普通、但しシート固定のために、場所によって進行方向逆に引っ張られるのはあんまり。
 途中、KCR東線内には待避線などがないようで、KCR終点の羅湖までは、通常列車のダイヤの間を縫ってゆっくりゆっくりとすすむ。羅湖駅の横を通過すると、やたら厳重に監視された通路を抜けて小川を渡り入出境ビルの横を過ぎると、低速でシンセン駅の構内を通過、その後はものすごい勢いで走り出す。ただ、横に比較物があると速いのがよくわかるんだけど、ただ遠くの風景だけ見ていると速さを感じないのは中国の景色のなせる技か。遠くの山とか全然動かないんだもんな。でも、途中で同方向の普通列車や貨物列車などを抜いていくと、新幹線に乗っているとき並の感覚になるから、速いんだろうと感じる位。どうも専用の高速新線走行しているようで、全線複々線以上で、この列車の対向車線は高速車としかすれ違わなかった。しかし、シンセンから広州までの区間って、あんまり景色面白くないね。何にもないか、工場があるか、位だったので。

 広州東駅はなんかものすごく広大で駅の果てが見渡せないぐらい。ただ、この列車は専用ホーム着〜入境〜専用出口なので、やっぱり飛行機より簡単なあっという間の手続き終了というのはありがたかった。ただ、出口の先のコンコースは、どこから湧き出てるんだというぐらいのものすごい人並み。うう、酔いそうだ…。そういえば、向こうの方に、話題の和階号(日本の新幹線型じゃなかったけど)が停まっていて、写真を撮ろうと思ったけどうまく入らなかった。残念。とりあえず、香港〜深セン〜広州の移動なら、さほど難しくはなさそうってことはわかった、これならまた試してみてもいいかな。ただ、この後、地下鉄で広州駅まで出たのはいいけど、空港バス発着所がわからず30分程迷ってえらい目にあったのはまた別の話で。

*1:前回の珠海關閘越えの記憶が生々しい

*2:深センの「セン」の字。[土川]で一文字