「ミミズクと夜の王」_旅先の本棚(1)

 とりあえず泣いた
 発売当初から、かなりいろいろと話題になっていたので、ネタバレを避けるのが大変でした。まあ読んでみるとあんまりネタバレとか気にしなくても読後感は変わらなかったようにも思いますが。電撃小説大賞受賞作、と言われるとなにか違和感があって、いわゆる「ラノベ」という括りに当てはまる感じが全くしないという不思議な感じ。ファンタジーといえばそうなんだろうけど、ジュブナイルという感じでもなく、もっと、こう…喩えて言えばむかし話・お伽噺のような類なのか。「おやくそく」を提示されているのがわかっているのに、読ませる勢いがあるというのはすごいなと。ただ、電撃の読者層にうけるかどうかというところは疑問ですけど、(ラノベの王道ジャンルが苦手な私としては)是非次作を期待したいです。

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

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