「クイズ文化の社会学」
まあ、きっかけは著者の一人が元ゼミの先生だったから、なんですけど。おかげで購入後1年以上積ん読かれてましたし。でも、読んでみるとこれはこれでユニーク。テレビ自体の考察などは数あれど、そのなかでもクイズ番組だけに焦点を置き社会学的に考察された論集など珍しいんでは。日本のクイズ番組の草分け(「話の泉」「二十の扉」など)は、実は日本の民主主義を広めるためのGHQの手引きがあったとか、素人参加型からタレント型へ等の見せ方の移行(いわれれば納得してしまう)、quizという言葉の語源(結局はっきりとしないと言うことだろうか)など、多角的な視点からクイズに焦点を当てたという意味では、他に類を見ない貴重な論集かと思います。まあ興味ない人からすると、この本自体「カルトQ」的なのかもしれませんけど。
クイズ文化の社会学 (SEKAISHISO SEMINAR)
- 作者: 石田佐恵子,小川博司
- 出版社/メーカー: 世界思想社
- 発売日: 2003/03
- メディア: 単行本
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