「紳士遊戯」と「贋作遊戯」/赤城毅/光文社(カッパノベルズ)

 昭和初期を舞台にした、大がかりな詐欺や騙し合いをテーマとした、いわゆるコンゲーム小説のシリーズ。友人に勧められて読み始めたのだけど、気がつけば一気に読んでしまっていた。大がかりな仕掛けもさることながら(本来このテーマならこっちがメインだけど)人物をはっきりと立てているのと言い回しが軽快なのとで、このへん少しライトノベルっぽいけどなかなか読みやすいのかと。時代背景もそれなりに活かされているようで。しかし、どちらも面白かったのだけど、1作目「紳士遊戯」に比べると2作目「贋作遊戯」はちょっと小粒な印象。とはいっても、続きを意識させる展開は変わらないので、続編を期待したいです。ただ、どうも3年近く続きが出ていないようなのですが。

紳士遊戯 (カッパ・ノベルス)

紳士遊戯 (カッパ・ノベルス)

贋作遊戯 (カッパブックス・カッパノベルス)

贋作遊戯 (カッパブックス・カッパノベルス)

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