旅先の本棚、病床の本棚 その2

「本棚探偵の冒険」/喜国雅彦双葉社双葉文庫

本棚探偵の冒険 (双葉文庫)
 ずっと読みたいと思いつつ買い損ねていたもの。本好きというか本フェチ、なんていうかスゴイ!本の中身とかどうとかではなく、もうひたすらガワや書籍の形態に目がいっちゃっているというあたりは最高に面白い。まあ私は読めればいい人間なので、同意するわけではないのですが、でも「他人の本棚を(自分好みに)整理したい」というのはなんかとてもわかる気がします。趣味が同じでなくとも、何かにのめり込んだことのある人なら、読んでいてなんだかとてもワクワクしてくるという気持ち、たぶんわかってもらえると思います。そんな気分にさせてくれた本でした。マンガも好きだけど、文章もうまいわ、この人。
はてな年間100冊読書クラブ 075/100>


時をかける少女―TOKIKAKE」/琴音らんまる, 筒井康隆, 貞本義行, 「時をかける少女」製作委員会/角川書店カドカワコミックスA)

時をかける少女―TOKIKAKE (角川コミックス・エース (KCA162-1))
 前回、筒井康隆の原作を読んで(id:knyacki_j:20061017#p2)、その足で映画を見に行き、感動して帰りにコミックを買って帰ると、家には「映画見た後読もう」と用意していたコミックが既に鎮座していたという…。いや、それぐらい、面白かったんですって、ほんとに。
 基本的には結末以外は映画に準拠されており、違和感なく楽しめました。絵は今時のタッチなので、万人に受けるとは言い難いですが(それはアニメ映画の方も同様)、少なくともストーリーで失望するようなことはないかと。ただ見る・読むだけでない、深層からくる感動を久々に味わうことができました。ただし、映画より後に読んで正解だったなとは思います。逆だとすごく悔しくなってただろうし、コミックだけ読むと、ちょっとすっきりとしすぎていて物足りない気がします。そういう意味では、コミックより映画のストーリーや見せ方の方がうまい気はするけれど。でも、映画の後の読む順番としては、(原作小説)→(映画)→(映画のコミカライズ)で正解だったと。
はてな年間100冊読書クラブ 076/100>


「動物園の鳥」/坂木司東京創元社創元推理文庫

動物園の鳥 (創元推理文庫)
 引きこもり探偵三部作、完結編。成長物語。ちょっと語りが多かった気もするけど、興味深く読めたので文句はない。とりあえず巻末の料理レシピと各地の名物お取り寄せは要チェックでした。
はてな年間100冊読書クラブ 077/100>


 頭の回転の練習がてら、休憩時間とかにせこせこメモ書き中。今日はこのへんまで。