最近の読書メモ 064〜

名探偵の掟」/東野圭吾講談社講談社文庫)

名探偵の掟 (講談社文庫)
 東野圭吾って結構意識的に避けていたところがあるのですが、まあお薦めもあったので一度読んでみようと。
 なんていうか、最近の新本格ブームを逆手に取ったようなシニカルさは楽しめるんだけど、そこまでしてツッコミを入れまくらないと、いわゆる本格は読めないのかと思うと、それはそれでどうなんだろうと思ってしまいます。書き方は旨く、面白いし、当を得ているとは思うのですが、それ故に読んでいてしんどさも感じたのです。ただ、まあ東野圭吾の作品は読んで損はないだろうということはわかったので、この続編とともに、とりあえず他の本も読んでみようかなというところ。
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ハイペリオン』4部作

ハイペリオン〈上〉/〈下〉」
ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) ハイペリオン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
ハイペリオンの没落〈上〉/〈下〉」
ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) ハイペリオンの没落〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
エンディミオン〈上〉/〈下〉」
エンディミオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) エンディミオン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
エンディミオンの覚醒〈上〉/〈下〉」
エンディミオンの覚醒〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) エンディミオンの覚醒〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
/Dan Simmons/早川書房(ハヤカワ文庫SF)
 SFどっちかというと不得手なのに、ひと月半かけてやっと読破しましたよ。おかげで他の本ほとんど読めてなかったり。
(以下、あらすじに触れてます)
 最初の3冊ぐらいまで「よくわからない…」という状態のまま読み続けていたのだけど、ハイペリオンの終わりが見えてきたところで何とか理解した、なのにエンディミオンシリーズに移って、また訳がわからなくなった上に、こんな超人が出てきたらなんか興醒めだ〜とか思いつつ、最後救われているのか救われてないのかわからない状態でEND。うーん、この本に限らないけど、宗教観がわからないと面白みが減るなぁ。でも、世界観だとか話のテンポなどは、さすが90年代を代表するSFといわれるだけあるなと感心してしまいました。記述も細部にわたり、きちんとそのシーンごとに絵が浮かぶのは作者(及び訳者)の力量だろうと思います。実際、翻訳もあまり違和感なく、訳本苦手な私でも、その辺は引っかかることなく読めましたので。結局、わからないままにずっと没頭していたのがその面白さの証拠。感想になっているかどうかよくわかりませんが、読むのにすごく体力が必要だったなぁと思いつつも、読んでおいて損はない本でした。
 そうそう、ちなみに、「あの」アニメのネタになったのここかぁ、って思うところもところどころ見つけました。そういう意味でも、読んでよかったかも。
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