旅先の本棚(前半)

ダ・ヴィンチの遺言」/池上英洋/河出書房新社(KAWADE夢新書)

ダ・ヴィンチの遺言 (KAWADE夢新書)
ダ・ヴィンチ・コード」ブームで大量にでた関連本の中でも、これはレオナルド・ダ・ヴィンチという人間自身を取り上げられています。マルチなエンターティナーのように語られていて、実は何事も中途半端にしかできなかった移り気な人間、彼の生い立ちから人間環境に至るまで、など彼の生涯や功績などが様々なエピソードと共に読みやすくまとめられていて、なかなか面白かったです。そいうえば、たまたまこの前のポーランド旅行時に、クラクフのチャルトリスキ美術館で、ダビンチの完成絵「白テンを抱く貴婦人」を見たのですが、ダ・ヴィンチが完成させた油絵はクラクフの絵を含めても最終的に3点しかないなどということは今回初めて知りました。この美術館でも、この絵は別格の扱いらしく、専用室に監視員付きで厳重に保管されていました。
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文学賞メッタ斬り!リターンズ」/大森望豊崎由美パルコ出版

文学賞メッタ斬り!リターンズ
文学賞?ファン必読の第二弾。といっても、結構Webで連載していた「芥川・直木賞予想」などの掲載がメインで、こちらをチェックしていたものとしては、新作を期待していた分少し不満の残る内容。でも、まあいい。まとめ自体は欲しかったし、それは無問題。それに、このまま2人が突っ走ってくれれば、(よいものもそうでないものも含めて)読む本には困らないから。とりあえず、たのみますよ!先生。
そうそう、実は一番ビックリしたのは、大森望氏の本名、そうか「みくる」くんだったのか。年齢を考えるとなかなか斬新なお名前で。まあ、今聞くとメイド兼マスコットで「ミクルビーム」とか出しそうとかしか思えないんですが。
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