台湾新幹線ただいま建設中。「高鐡探索館」

 別にビーフンを食べにやってきたのでも、台湾のシリコンバレーを見学に来たのでもなく。今秋に開業予定の台湾新幹線(台灣高鐵)の資料館があるというので、一足早く台湾高速鉄道を体感してきたのです。というほどたいした施設でもなかったのですが。

 台湾国鉄新竹駅隣接の新竹客運バスターミナルより、芎林行に乗り約30分、建設中の高鐡新竹駅のすぐ脇に高鐡探索館という見学施設があります。なんだかサーカスのテント小屋のような建物に、モックの新幹線が突き抜けてます。一応、要事前予約ということになっていますが、メールで問い合わせてみたけれど何の反応もなかったので飛び込みで行ってみると、何の問題もなく入ることができました。入場は無料です。胸のところに、台湾新幹線をデザインしたシールが貼られ、それが入場券代わりです。改札口を模した入口から中にはいると、台湾全土地図をぐるっと囲むように各種展示が並べられていました。「世界の高速鉄道の歴史と現状」や「新駅開発状況」のような骨格の説明から、よくわからない落ちゲーアトラクションや恐竜の出てくる運転シミュレーションまで、まあいろいろ並べられてはいたのですが、どことなく中途半端な感じだったんですよねぇ。ちょっと期待しすぎたかな。


 どちらかというと、表のモックの方が興味深かった。見た目もそうながら、中も3×2列の普通車*1シートと2×2列のグリーン車*2から電話ボックスなど、基本設計が一緒なだけあって、もう「のぞみ」そっくり。大きな荷物置き場スペースやらと細かい違いはあるのですが。列車の形式は700T系*3といい、モックにも芸細かく「700T-000」という形式が振られていました。なるほどなぁ。


 ちょうど、中の見学も終えて外に出てきたら、たまたま試験運転中らしい新幹線が、頭上の駅から台北方面へ走っていく姿を見ることができました。初めて、生で動く台湾新幹線を見ることができて、ちょっと感動です。完成の暁には、台北−高雄間が約90分、日帰りで手軽に遊びに行くこともできそうで、台湾旅行の楽しみがまた増えるかなと思うとそれはまた楽しみです。諸事情で開業が延期になっているところですが、今年中には開通できるんでしょうかねー。

*1:経済車という…エコノミーシートですね

*2:商務車という…ビジネスシートか

*3:日本の700系…のぞみ型…のTaiwan Versionってことなんかしらん