快走、「英國婆仔」 特急*1「自強號」EMU-100型車両。

 まあ、そんな愚痴は置いておき、ちょっと今回は行ってみたいところがあったので、台北からお出かけです。

 お出かけの内容は次項に移すとして、その前に乗車した列車のメモ。
 1978年台湾の鉄道電化当初より運行されている、最古参の特急電車車両。EMU-100型といわれる形式の、イギリス製のこの車両は、台湾では「英國婆仔(イギリスばあちゃん、って訳すのかな)」と呼ばれ、親しまれているのだとか。運行開始から30年近くがたち、経年劣化が著しいとのことで、活躍舞台が徐々に狭まっているという話を→「EMU100が基隆・東部幹線方面から撤退 - 台湾体験ー片倉佳史のブログ」←こちらのブログで知ったので、せっかくならばと乗車してきてみたのです。松山発彰化行に乗って、米粉の街・新竹へ。

 電化は、英国資本で行われた関係で、イギリスEMC社製のこの車両が導入されたのだとか。乗り物に乗るのは好きですが、電車の形式などには詳しくないので詳しいことはさっぱりですけど、車体の断面の丸っこさや色調・正面窓の小ささが、いかにも昔のイギリス風…という感じです。車内は広々として、足置きもついて全車グリーン車という感じ。シートが青、赤、緑と車両によって色が違うのが少しユニーク。車内を軽く探検していて、イギリスらしいところや台湾らしいところを各所に見かけてはニンマリしてました。古さ故か扉が自動ではないので、走行中もドア開けっ放しで、モーター音が結構にぎやかでしたが、デッキから扉一つはさんだ客室内はとても静か。あと、その、吊り掛け式とかいう(スミマセン、聞き書きです)モーター音が、なんだかすごく無理をしているような、少し懐かしく心地よい音を立てて爆走するのがなんともいえない味わい。わざわざ音を聞くためにデッキまで足を伸ばしてみたんですが、うまく言葉にできませんが、なんだかいいなぁって感じ。ただ、あちらこちら古さは否めないので、台湾新幹線も出来、主要幹線の列車も減便されるならば、この車両の先行きは明るくないだろうなと思いました。たとえ保存されることがあっても、現役で走っていてこその列車ですしね。

 車両以外のことでいうと、約1時間の小旅行でしたが、停車駅毎に目まぐるしく乗客が入れ替わるのにビックリ。(他の列車に比べると)短距離特急だから空いているかと思いきや、土曜日ということもあってか常に立ち客で通路もいっぱいでした。ちゃんと指定席買えてよかった。ふかふかの椅子で読書も進み、楽しかったです。帰りは電車でなく、流行りの高速バスにしたのですが、椅子はゆったりで値段は安いのだけど、なんとなく物足りない感じがしたのは何だったんでしょうね。
 で、予定外にこのエントリーが長くなったので、続きは翌日。