最近読んだ本、8月前半編

アホウドリの糞でできた国 ナウル共和国物語」/古田靖(文)・寄藤文平(絵)/アスペクト

アホウドリの糞でできた国―ナウル共和国物語

アホウドリの糞でできた国―ナウル共和国物語

 2003年2月『失踪した』と話題になったナウル共和国のお話。このニュースを聞いたときはネタかと思いつつも笑わせてもらったんですが。この本を読んで…うーん、やっぱり同情はできないなぁ。

「流星の貴公子 テンポイントの生涯」/平岡泰博集英社(集英社新書)

流星の貴公子 テンポイントの生涯 (集英社新書)

流星の貴公子 テンポイントの生涯 (集英社新書)

 ちょっと「何故に今?」という感もあるのですが、ついこういう話は手に取ってしまいます。

世界は密室でできている。」/舞城王太郎講談社(講談社文庫)

世界は密室でできている。 (講談社文庫)

世界は密室でできている。 (講談社文庫)

 意外と「ふーん」という感じ。独特の文体も、なんとなくただ読みにくいだけな感じでしたが。くだらないというほどでもないけど。

彼氏彼女の事情 21」/津田雅美白泉社(花とゆめコミックス)

彼氏彼女の事情 (21) (花とゆめCOMICS)

彼氏彼女の事情 (21) (花とゆめCOMICS)

 あーなんかありがちな完結の仕方になりましたね。ずっと面白く読んでいたのですが、なんとなく「ハッピーエンドのその後」って蛇足な感じがするんですよね。これはこれでありといえばありなんですが、作者の思っていた未来図を全部出さなくても、ハッピーエンドでここまで、あとは読者の想像に、というのも良かったのではとか思ったりして。ちょっと完結後の何年後かの話で、良かったねと思いつつも白けてしまった感もありで。

「アジアの鉄道の謎と不思議」/小牟田哲彦東京堂出版

アジアの鉄道の謎と不思議

アジアの鉄道の謎と不思議

 アジア地域の鉄道情報ってあまり多くないように感じるので、情報源として。結構面白い地域だと思うんだけどな、あんまり鉄道趣味の中では人気のなさそうな分野・地域ですよね。やっぱり情報不足かなとも思うのですが、こう取り上げられ、露出の機会が増えることが人気に繋がればと思いますね。

「大阪100円生活 バイトくん通信」/いしいひさいち講談社

大阪100円生活?バイトくん通信

大阪100円生活?バイトくん通信

 もうお約束の域に達しているように思います。

「日本全国近代歴史遺産を歩く」/阿曽村孝雄/講談社(講談社+α新書)

日本全国近代歴史遺産を歩く 講談社+α新書

日本全国近代歴史遺産を歩く 講談社+α新書

 ちょっと期待はずれ。多分にもう少し学術的なモノを期待した自分が悪いんですが。でも、軽い読み物的に読めばいいものかとも思います。

軍艦島 海上産業都市に住む」/伊藤千行(写真)・阿久井喜孝(文)/岩波書店

軍艦島海上産業都市に住む―ビジュアルブック 水辺の生活誌 (ビジュアルブック水辺の生活誌)

軍艦島海上産業都市に住む―ビジュアルブック 水辺の生活誌 (ビジュアルブック水辺の生活誌)

 この前読んだ本(id:knyacki_j:20050815#p2)で思い出したのと、部屋の大掃除をしていて発掘されたのとで。テキストはもともと住人ではない研究者の方の立場で描かれているので、「軍艦島」の陰がちらちらとする研究対象としての端島という感じなのだけど、この写真は実際生活していた人のものだとか。生活の一部をそのまま切り取ったというポーズのない写真が続き、文章とはまた違った端島の一端が見られ、これは貴重かと。