ケーブルカー・ロープウェイで六甲山へ

 取材の一環で人生2度目=今月2度目の六甲山。前回は10m先の視界が利かないなかなか危険なドライブだったので、ちょっとそれがトラウマにもなり、今回は公共の乗り物で巡ってみた。阪急電車が出している「六甲・有馬1-day pass」(周遊券)を片手に。

 行きは有馬温泉から六甲有馬ロープウェイで六甲山頂駅まで。本当は温泉で一風呂浴びてから移動したいところだったけど、仕事中だったので我慢。ロープウェイは2基のゴンドラが行き来するタイプ。しかし約12分の道のりとはなかなか長め。性質上カーブしたりはしないのと、六甲山頂からの位置関係からか、えらく有馬温泉側の乗り場が山深く、歩いていくのに一苦労(山道を15分ほど登った)。予想外に体力を消耗してしまった… 60人乗りのゴンドラに、乗客は他にいず、実質の貸切に。ここぞとばかりに、ムービーカメラマンは前へ・後ろへと移動してはカメラを回し、「なんだか空撮しているみたいでしたよ」とのこと。山頂駅に着いて初めて知った、山上線はいつのまに無くなったのか?ここから天狗岩経由でケーブル駅近くまで延びていたのでは? いろいろネットで調べていたときには路線が書かれていた地図が多かったので、てっきり乗れるものだと思っていたのに、乗り場は休憩所に変わり、「さよなら表六甲線」と掲げられた片割れのゴンドラが寂しく展示されていた。廃止なのか休止扱いなのかわからないけど、復活の見込みは無いよう。でもケーブルや鉄柱は残されているので、変に目について仕方がない。「動いていたらすごくいい絵になるんですけどねぇ」とカメラマンは残念がることしきり。乗ったら乗ったで、神戸市内が一望、運が良ければ紀伊半島までも見えたという空中散歩はぜひ体験してみたかった。夜景とかきれいだっただろうなあ。ほんと、もったいない気がします。
 六甲山ではガーデンパレスと六甲山牧場を撮影。絶好の撮影日和とでもいうか、展望台からは大阪市内〜神戸空港予定地まで一望でき、いろいろな角度から遠望。時間はたっぷりあったはずなのに、気づけば予想以上に時間がせっぱ詰まっていて結構危なかった。

 そんなこんなでバタバタと六甲ケーブルで下り。山上駅から山下駅まで約10分。ここのケーブルカーは2両編成になっていて、山下側の車両がオープンタイプになっている。天井はガラスになっていて、側面は下半分のみで窓部分がなく、京都のトロッコ列車を思い出す。今日は晴れていたので山下側オープンカーに人が集まっていた。その方が気持ちいいしね。カメラマンは例によって最前席に陣取り、山下駅までの道程を撮影。うーん、まるで「運転席展望ビデオ」でも作るかのようだ。あとで内容を確認すると「やっぱり登りの方が雰囲気が出るんですけどね」まあそりゃそうだろうね。
 しかし、(実質)初めての六甲山、雰囲気も良く緑もきれいで、この時期の行楽にはおすすめかも。どうして今までいったこと無かったんだろう? そしてせっかくなら、普段は使わないケーブルやロープウェイに乗ってみるのも一興。今回利用した1-day passは阪急梅田からで2,500円となかなかのお買い得。とりあえず再訪しようと計画。もちろん次回はお遊びで。