「ROOM NO.1301 #1−おとなりさんはアーティスティック!?」〜「〃#5−妹さんはヒロイック?」新井輝/富士見書房(富士見ミステリー文庫)

ROOM NO.1301―おとなりさんはアーティスティック!? (富士見ミステリー文庫)

ROOM NO.1301―おとなりさんはアーティスティック!? (富士見ミステリー文庫)

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 4巻まで一気読みし、5巻を発売日に購入という手際の良さ。なぜにそこまで気になってしまったのか…自分でもはっきり言えないんですけど…
 まあ、風邪引いて熱出して週末ぶっ倒れていたときに読み出して、体調不良をモノともせず一気読みしてしまったという状況はさておいても。何故か妙に、この主人公のことが気になったりしたわけで。いや、この主人公のようなおいしいおかしな目に遭ったこと(平たくいえば道端で拾ったお姉さんにいきなりハメられるとか、SEX依存症?のクラスメイトを助けるとか、実の姉に告白されるとかetc.)なんてないですけど(当たり前だ)。プラトニックな関係の彼女がいるにもかかわらず、様々な理由で彼女以外の女性としてしまう、そしてその矛盾を自分で理解できないところが「僕には恋愛は似合わない」というセリフに象徴されているように感じます。単純に「わかる気がする」というのではないですが、結局今の今まであまり恋愛をする向きの人間ではないと思っている自分がいるだけに心に引っかかってしまったのかと思ったりします。過去にプラトニックな恋愛ができたことがないだけに、よけい…。実のところ、それはありえないだろうという話が続くにもかかわらず、実際の真のテーマはその辺に転がっていそうなことだと思うのです。高校生の微妙な心理を、コメディタッチで描くこの本はなかなかの秀作だと感じました。というか、この本に同感してる私は精神年齢10代後半ってことか…onz…それはいかがなものか…
 とりあえず、作者の描き方通りに術にはまり、美人で勝ち気だけど性格不器用なホタル(主人公のお姉さん)にメロメロだということで、ひとつ(だいぶ違)。まあとりあえず「…察しろ」(もっと違)。でも、そんなにいろいろ考え込まなくっても、いいと思うよ。(>自分に言い聞かせてるのか?)