名鉄・通称600V区間(岐阜市内線・美濃町線・揖斐線)に乗ってきた。>から考える。


 id:manaboさんに頂いたコメントを読んで。いろいろと情報を教えて頂きありがとうございました。ちょっと地元人間でないのに無責任な書き方になってしまったことはお詫びします。
 実際に私が乗車したのは昼頃〜夕方ラッシュ時で、揖斐線岐阜市内線美濃町線と乗りあるいたのですが、美濃町線は一番乗客数が多かったと記憶しています。30分毎とはいえ座る席がないぐらいに混雑していてびっくりしたものです。学生の姿が多かったので、もう夏休みが終わっているのか、それともクラブなどの帰りなのか、とか思ってたので。ただ車両が路面電車タイプ1両とは厳しいなあ、とか。で、まあ、たまたま車両故障などにぶち当たり、途中交換駅ではサッパリ動かず、あげく急に下芥見というとこ止まりになってしまい強制的におろされ、次の電車まで待たされたという苦い経験をしたのですが、それはともかく。実際一番厳しいと思ったのは岐阜市内線新岐阜−忠節)と美濃町線の一部(徹明町−競輪場前−野一色)でしょうか。一番根っこになるであろう部分の路線状況が一番悪いというのが、この線のネックなんでしょうね。あと、バスが他会社であるからか調整が取れていないとも感じました。確かに鉄道の方が運賃は格段に安いでしょう。でも今の状況は、バスと共存というよりはバスとの競争になっているように思います。実際、夕方に徹明町で美濃町線日野町行きを待っていたとき、「また遅れてるのか」といいつつバス停に向かう人を何人も見かけました。30分毎の電車が10分以上来ないということは、乗客にとって役に立ってると言えるのかどうか。
 結局、名鉄自身ができることの限界に来てしまったのではないのか、と思うわけです。安全地帯のない停留所の危険性、軌道内車両通行可によって定時運行できないことなど、名鉄側の自浄努力だけでは改善できない事柄の抜本的な改善が見込めなければ、今回でなくても何れは廃止という話になってもおかしくなかったと思います。また、行政側は「大手私鉄だから大丈夫だろう」という過信はなかったのかな、とちょっと思ったりもします。実際名古屋本線という屋台骨が苦しくなってきたことで、末端支線の廃止が加速してきたようにも感じます。
 私も心情的には残って欲しいと思うのです(ほんとですよ)が、現状のままでの存続ではすぐに限界が来てしまうのではと思います。でも、車両も新しいですし、もったいないですよね。
 ちなみに写真は600系という車両、新関駅にて。車両故障の代打でやってきたそうで、「新岐阜行」と書かれてますが、実際は回送車として出ていきました。子どもの頃に鉄道の本で見た名鉄路面電車の説明には必ずこの「馬面電車」が書かれていたと記憶しているので、間近に見ることができてラッキーでした。