「砂の王 メイセイオペラ」/佐藤次郎/新潮社

砂の王メイセイオペラ 最近本を読む量は確実に減っているのですが。でも、全く読んでいないわけでなく、感想を書くまでに至ってないだけで。実はこの本も先月の新潟/金沢行時に読んでた本なのですが、そろそろ感想書かないと内容も感想の書き方も忘れてしまいそうで。
 ちょうとNHKプロジェクトX)で特集されるという話で盛り上がっているときに書店で発見。結局放送日までには読めなかったのだけど、逆にそのおかげでいろいろとわかったことも。実はこの本はメイセイオペラの引退前に発刊されていて、その辺がちょっと残念でもあり、逆に最後は全盛期のように復活できないままに終わってしまった同馬の栄光を書き讃えるにはタイミングがよかったのかもと思った。あと、この本を読んでいても、決して「この馬は怪物だ」「化け物のようだ」という感じはしない。本当にふつう、むしろすこし小心者で、ひたむきな姿しか見えてこない。ああ、(良い意味で)ふつうの馬だったんだなあ、と親しみを抱くような。