海の見える競馬場。はるばるきたぜ(お約束ですが)JRA函館競馬場。

 JR函館駅前から函館市電、いわゆるチンチン電車に乗って約25分。「競馬場前」停留所の真正面に函館競馬場があります。正面入り口の横に競馬場の看板があり、中に入るとその看板はパドックの出馬表になっています。
 JRAの競馬場にしてはこじんまりとしていて、あまり大きくないスタンドひとつに、一周1600mの芝コースとダートコース、調教用のウッドチップコースや滞在用厩舎が集まっていて、スタンド上方からは遠く向こうに海も望めます。なんといっても芝コースの色が違う。開催2回目にもかかわらず全然荒れも見えず、なんていうか深緑色に光っていてまるで人工芝かと思うほど。そして、スタンド正面からコースまでの間も芝で繋がっていて、家族連れや友人同士などで茣蓙を広げてピクニック状態。わざわざスタンドに場所を探すより芝の上で腰を落ち着けているほうがいいかな、などとも思わせてしまう。春の阪神開催の内馬場みたいな感じですね。まあこの炎天下の中では暑くってたまらなかったりするのですが。まあアルコールなど飲み物が進む進む。ベロベロになったおっさんもちらほら。なんていうかほんとほのぼの「夏競馬」という感じでした。
 ここはパドックから本コースに出てくるまで、スタンド横に沿って通路が作られていて。となると、地下道などを通ることなくいつもテレビ中継などでしか見えない、パドックから本馬場への入場やレース後の馬体検査場の風景を見ることもでき(地方競馬の競馬場みたい…まあ中央競馬の中では中央開催でない裏開催ではあるけれど)、場内の雰囲気もあまり殺伐とはしていなくむしろ全体的にのんびりした雰囲気。また、ほとんどの発売所が機械化されておらず、窓口に人がいる昔ながらの情景。各柱には過去の名馬ポスターなども貼られ、友人と「こいつには泣かされた」「これには思い入れが」などと話しながら楽しんでいました。
 ちなみに、今週からちょうど「はくぼ開催」という1時間遅れのレースが行われてたけど、1時間ぐらい前後してもこの時期ではほとんど日差しも暑さも変わらない気がする。逆に、いつものメインレースの後あたりから結構帰る人が目立ち、「函館はくぼ」の最終レースが終わる17時頃には人影もだいぶまばらになっていました。都市のWINSでは話も別かもしれないけど、函館本場では薄暮開催の効果があるかといえばちょっと疑問かも。まあ、北九州記念は取れたものの、メイン9R以降薄暮開催レース全部はずしてる恨みも少しありますが。