ムンクが叫んだ地と「叫び」を見れなかった美術館

 超特急ルートでフィヨルドツアーに参加し、現在地オスロ。今日はこのままストックホルムへ向かうので、滞在時間はわずか5時間ほど。なのに、なぜに市内に出たら大停電でもあったのか?地下鉄もトラムも全面ストップで路肩に放置されてたり、あちこちの施設が閉店状態になっているとか、どういうこと!?

 ノルウェー到着日(一昨日・8/18)は、オスロ市内到着がすでに18時頃だったので、残念ながら観光施設はほとんどクローズ。なので一風変わった場所に。

「ぼくは二人の友人と散歩していた。陽が沈んだ。突然空が血のように赤く染まり、ぼくは憂鬱な気配に襲われた。立ち止まり、欄干に寄りかかった。青黒いフィヨルドと市街の上空に、血のような、炎を吐く舌のような空が広がっていた。友人たちはいってしまい、ぼくは一人不安に震えながら立ち竦んでいた。自然を貫くひどく大きな、終わりのない叫びを、ぼくはこのとき感じたのだ」
〜『ムンク』マティアス・アルノルト著、真野宏子訳、パルコ出版


 ムンク「叫び」の絵を思い立った時に、実際に立ったと思われる場所へ。

 ちょうど夕方(といっても日が沈むのが22時頃なので、まだ太陽は結構高いですが)のちょっと赤みがかかった空に、オスロの街並みが映えていました。



 で、その大元を見るべく、オスロにあるノルウェー国立美術館へ…行ったら月曜日定休日だったorz_ …どうでしょう一行じゃないんだから…。で、おかげで、交通網麻痺の間、3kmぐらい健康的に歩きに歩いて行ったのがムンク美術館。

 でも、そういえばここの「叫び」って盗難にあったあと公開されてないんだ… まぢで見れないんすか…。

 そんなわけで、結局、入口のカフェで「叫び」チョコケーキを食べて終わったというオチ。いや、間違ってるって、ここまで来て、さあ。