「明茶房 MingCha Star Shop」で 極品武夷紅袍 を


 香港島の香港公園の中には「茶具文物館」という各時代毎に中国茶の茶具や資料を展示しているようなところがあって、脇の洋館では茶芸を楽しむこともできる…ようになっていたのだけど、なんと改装中で閉店…orz あまりのショックでなんかせっかくの茶具文物館の記憶が飛んでる…ま、まあ、これはまた香港に来いということなのだろう、と自分で自分を誤魔化して、もう一つの候補地へ移動する。で、本題へ。
 明茶房(Ming Cha)という中国茶屋さん。従来にないスタイリッシュな中国茶荘として湾仔に路面店を構える、茶荘というよりカフェという感じのお店。上質な茶葉をリーズナブルに提供するというコンセプトがあるとかで、お手軽においしいお茶が楽しめます。あんまりお手軽に飲めるもんだから、カフェで飲んだお茶がおいしかったなとショップで見るととんでもないお値段が記載されていて眼が飛び出るかという状態で断念せざるを得なかったという。
 そんなわけで、先にカフェでお茶をいただきました。複数人で訪れる用に、2種類の茶葉と茶菓子とのセットメニューがあります。茶葉も10種類ぐらいから選べ、その参考用にオリジナル「明茶房 極上中国茶ガイド」という冊子も置かれています。店員さんは日本語は通じませんが、冊子やメニューは英語と日本語版があるので選ぶのに困ることもありません。2人で120HK$と150HK$のコースがあり(値段の違いは茶葉の種類)、今回は奮発して150HK$のセットを注文。私は極品武夷紅袍、友人は清香極品鉄観音という種類を選択。この武夷紅袍茶がまたとても上質で味わい深いお茶でした。

 茶畑として歴史ある武夷山に最高級茶葉大紅袍を移植して育てられた茶葉から作られたお茶とのことで、力強い風味に混ざる華やかさと、さっぱりとした後口。濃い色の烏龍茶は渋いなんていう人にはもったいなくて飲ませられません。1時間半ぐらい、その後の予定を考えつつ結構まったりとしていたのですが、その間いくら飲んでも味が薄まらない。なんとパワーのあるお茶なのだろうと感心します。友人が飲んでいた鉄観音も、これが鉄観音かというぐらい薫り高い味わいで、本当に茶葉の質がいいのだろうなぁ。扱われているのは特別な良質のお茶ですが、そのお茶自体の持つ情報を詳細に伝えることでわかりやすく提供しようという姿が垣間見れるので、「ああ、また通りがかったら寄りたいなぁ」と思わせられました。まあそうそう来れるような場所では到底無いんですけど。ああ、やっぱり、ちょっと奮発してでもこのお茶買ってくるべきだったかなぁ、と今ちょっと後悔しています。