「純喫茶 長寿」のこぶ茶(山口県山口市)

 新山口駅の駅前に、抹茶のおいしい喫茶店があるって「るるぶ」で見つけたので行ってみた。なにせ乗換待ち時間1時間20分だったもので。と、訪ねたのが「純喫茶 長寿」というお茶やさんに併設の喫茶室。中はいかにも和のデザートを頂くのにふさわしいような、落ち着いた感じ。雰囲気はとてもいい。ただ、正直なところ、メニューを見て「しまった」と思ったのですが。抹茶のかき氷やぜんざいセットのようなものと普通の喫茶店の品揃え程度、お茶やさん併設というのに普通の日本茶もないなぁ、うーん頼もうと思うものがない…と考えつつ、とりあえず抹茶ミルク(ホット)を注文。注文前に水代わりに来たお茶は、適度に甘みのある煎茶。これはまずます。お茶の味はいいのかな、と思っていたけど、やってきた抹茶ミルクは、色こそは抹茶色なんですが、お茶の味はほとんどしない。ホットミルクですね。不味いわけではないけど、お茶ものとしては完全に対象外。ネタにはならないなと考えながら、仕事の準備など。そうこうしていると、「あ、まだお済みではなかったですか」といいつつ、食後のお口直しに、とこぶ茶を持ってこられた。こういうサービスは小気味よくっていいんだよなぁ、ちょっと(お茶としては)期待はずれだけど、とか思ったら、このこぶ茶がおいしく。小さい湯飲みに濃いめのこぶ茶、その上にあられと玄米がまぶされてて、これがまた香ばしさが少しづつ違ってなおよい。お茶といいつつ茶外茶だけど、まあ普段家で淹れたりすることもないし、それに対して細かい準備などあろうはずもないので、逆にこう丁寧に淹れてもらったこれには価値があるぞ、とか本末転倒なことを考えてました。抹茶ミルク代400円ナリは「こぶ茶」に払ったんだと言い聞かせてたりして。たぶん抹茶の菓子デザートなどはおいしかったのかもしれませんが、変なことを書いているのは、あくまでお茶だけとしての感想だと考えてください。
 しかし、余談ですけど、地方都市の駅前の凋落具合は、もう目を覆っても覆いきれないぐらいですね。なんていうか、新幹線の止まる駅とは思えない駅前の寂れ具合、いかに新幹線で景気復活へ効果をとか言われる整備新幹線などの推進の意見が空手形なのかという感じがします。うーん…。