なんていうか すごい めんどくさい アップルティー。

 最近、なかなか外にお茶を飲みに行くことがないのです。ひとりではなかなか行かないし(たまにいっても遠方でばっかり)、気軽に声をかけてすぐに行けるという友人も少なくなりつつあり。やっぱり歳なんですかねぇ(い・う・な)。
 そうはいっても、やっぱりお茶は飲みたいですしね、気が向くと家でいろいろと変わったお茶を試してみようと思ったりするんです。このところ(時間帯はともかく)休みなく働いていて疲れ気味なのもあって(もちろん今日も仕事)、なにか気分転換をしたいなと思っていたところに、ちょっと面白い記事を見かけて、試してみようと思ったのです。ちなみに、元ネタは「美味しんぼ」第14集だとか。まあ、とりあえず真剣にやってみるというより、どんな感じになるかを知っておきたい好奇心の方が大きかったのですが。そんなわけで。


 アップルティーを作ってみました。


 作り方は簡単、でもありませんでした。実は結構めんどくさかった。
 まず、スーパーでリンゴを一つ購入。品種に拘る気はなかったけど(そんなことはすっかり忘れていたとも言う)、とりあえずサン富士が一つ100円でした。これをよく洗ってから半分に切り、皮をむきます。その皮と、身のスライスを少し(1/4くらいかな)。小鍋に入れ、水を1000ml弱入れて、中火ぐらいでコトコトと煮ます。

 お湯になってもしばらく煮続け、リンゴの皮の色も褪せるぐらいになってくると、鍋からほんのり甘いいい香りがします。準備は完了、ではこれを使います。

 事前に普通のお湯で温めていたポットに紅茶の茶葉を投入、その上からさっきのリンゴ湯を入れます。水色はちょっと濁った感じになるけど気にしません。抽出が悪い感じがするので、普段より長めにおいてみます。これで、フレーバーティーじゃないアップルティーのできあがりです。

 そう、先のブログを読むまでわかってなかったんですが、リンゴって普通にお茶に投入しても、香りも味もほとんどでないんですよね。言われればそうだなぁ、と。レモンやオレンジのような柑橘系は出過ぎるぐらいに主張するけれど、他のフルーツってあんまりわからなくって。かといって、いわゆるフレーバーティーって、香りが強すぎて私は苦手だったりするんです。有名なフォションのアップルティーとかも、どっちかというと苦手かも。でも、ちょっとそういう紅茶だけでない味わいのものも飲んでみたいかな、とか思ったりして。まあ、この前のマンゴーティーでは失敗しました*1けど。 そんなわけで、いわゆる普通の、普段使いの紅茶と思って探してみたのだけど、なぜか常用のものがさっぱり見つからず、結構特殊な分類にはいりそうな、2種類の茶葉を使って淹れてみました。

1杯目 MARIAGE FRÈRESの「Darjeeling SecondFlush AMBOOTIA FTGFOP1」


 実は2004年に買ってたものというのは内緒。この紅茶自体は結構お好みで、夏、何でか贅沢にアイスティーを作るのによく使っていた。その残り。うーん、なかなか水色がつかないなぁ、といろいろなことをしているうちに10分ぐらい放置してしまった。それでかなぁ。なんか香りも強くなく、軽く酸味があるかどうか位でリンゴの主張が消え、なんとなく紅茶の方が勝ってしまった感じ。ダージリンもセカンドなので、渋く強い味(その中では比較的飲みやすい方ではあったのだけど)が他の味わいを打ち消し合ってしまったのかもしれないや。これはいまいちでした、残念。

2杯目 中国茶王国・彩香の「雲南金芽紅茶」


 たまたま、年末に中国茶福袋として購入してた中に、「雲南金芽紅茶」という中国は雲南省の方で作られているちょっと珍しい紅茶があったので、ものは試しとこれを使ってみた。初開封なので元の味はわからないのだけど。見た感じ、金芽紅茶というだけあって、新芽の先の柔らかい部分に産毛のような先がたくさんついたようなきれいな茶葉。インドやスリランカでGolden tipsと言われてやたら高く取引されるっていうアレですね。これはそこそこきれいに水色が出たので、5分ぐらいで引き上げる。甘みと軽い酸味がしてこれはいい感じ。口の中に、ほのかに甘みが残る。Golden tipsと考えると、おそらく紅茶としてはあっさり、そんなに味や風味の強くない方だと思うので、リンゴとうまく調和してるのかも。そうはいっても、もしかすると紅茶の風味を消してる可能性もあるけど、とりあえず気にしない。これならありかもしれない。ひとりでゆっくりと飲むのもいいけど、人が来たときにちょっと変わった飲み物として淹れてみるのもいいかもしれないなあ。


 なんていうか、元記事よりえらく勝手に作ってみましたスミマセン。まあ、おいしかったらいいか。一緒に語られてた日本酒+紅茶は、その元記事も読んでたけど試そうとは思わなかったし(それでセーフだったらしい)。
 参考にさせて頂きました。淹れ方というか好みと概念論的ですが、へんなオススメ淹れ方などよりよっぽど面白いです。→DRINKIN' CHA「そもそもアップルティーとは淹れ方のことである」 http://textlife.tea-nifty.com/cha/2007/01/post_76b9.html

*1:id:knyacki_j:20061217#p1の3杯目