「KITI」の文山包種茶(大阪市西区南堀江)

 堀江エリアもなにわ筋より西に行くと人通りも少なく。そんな一角にひっそりと佇むこのカフェ「KITI」はまさに隠れ家といったところ。常連さんが語らい、お店備え付け?のボクが走り回り、まるで知り合いの家の居間の延長にお邪魔したかのようで最初は落ち着かないぐらいだったのだけど、しばらくいるうちにだんだんと気にならなくなり、いつしか居心地のいい空間となっていたのです。まだ幼いボクは、ちょこちょことやってきては、威嚇?したりおもちゃを取りに来たり覗き込みに来たり、と忙しく、かわいらしくて見ていて飽きない。
 中国茶を頼むと出てくる可愛らしい工夫茶器や茶葉は、有名な台湾の奇古堂のものだとか。どうりで茶器に見覚えがあると思った。もしかすると、うちにもある携帯茶器のものかも。持つのが怖くなるほどの薄い茶杯やこぢんまりとした可愛らしい茶壺など。時期のものではないけれど、久しぶりに飲む熱い文山包種茶は、トロリとした甘みと清々しい香りで「まったりとしなさい」と言われているかのよう。どれだけ飲んだかわからないほどお茶を淹れたあとは、もう限界ですというばかりに茶葉が広がっていました。