「九州遺産 近現代遺産編101」/砂田光紀/弦書房

九州遺産―近現代遺産編101

九州遺産―近現代遺産編101

 この本いい!
 この前長崎に行ったときに、郷土本探しで書店に入ったときについでに買った本なのだが、これは面白い。幕末から昭和30年代ぐらいまでの、主に建築関係のよりすぐりの遺産の宝庫。九州は日本の中でも外国に近かっただけあって、他文化の影響を受けやすかったのかなと思うのだけど、なかなか他の地方では見られないような遺産がザクザク。
 ざっと見ただけでも、行きたくなったところを挙げると、01白水溜池・堰堤/06曽木発電所/10通潤橋/30豊後森円形機関車庫/38三角西港/48三池炭坑/57新日本製鐵八幡製鉄所施設群/64知覧飛行場/89陶山神社鳥居/91金波楼/94旧日本生命九州支店/101トンネル横丁 など。また、掲載101件中2割弱の箇所は一度行ったことがあるのだけど、写真が選りすぐられているのでもう一度行きたいと思うようなところもいくつも。唯一残念と最初に思ったところは、沖縄県が対象から外れていると思われるところ。逆に言えば、沖縄はまた九州とは別の文化圏であるともいえそうで、そこに無理やり何件かピックアップするのも歪みが生じると思うので、そう考えるとやっぱりこのままの方がいいのかも。
 とりあえず遅れて取る予定の夏休み、まだどこに行くか決めていないのだけど、中九州〜南九州あたり、車で遺産めぐりも楽しいかなとか思いました。あ、でも8月末に仕事で熊本行くしなぁ、そのときにいくつか寄ってこれないかなぁ。