緑碧茶園の「枕崎新茶べにたちわせ」／緑碧茶園心斎橋店

　たまたま近くに行く予定があったので、ついでにと緑碧茶園のカフェにひさびさに立ち寄ってきた。結構蒸し暑かったので、せっかくならアイスチャイなんかいいかな、と思っていたのだけど、先に友人に取られてしまったので（別に同じメニューを頼んでも全く問題ないのだけど、なんというか、悔しい？とか訳のわからない反応をしてしまい）せっかくなので、と今年あまり飲んでいない日本茶の新茶を頼んでみることにしたのです。
　鹿児島県の南端、枕崎の新茶「べにたちわせ」という品種。なんでも紅茶によく使われるアッサム種をかけあわせたものとか。香りはいかにも新茶らしいという感じ。このお茶は熱いお湯で抽出して飲んでください、とポットのお湯をさますことなく一杯目ができあがる。飲んでみると、ものすごくキリッとした、鼻喉に鋭く刺激を与える感じ。高温なので「甘くとろみ」よりむしろ「渋くさっぱり」であるのは当然なのだけど、普通の静岡茶を飲むような「高温で渋みを味わう」感じと言うよりは、ダージリンのファーストフラッシュのような新茶が持つシャープさが際だっているようにも思える。不思議な、と言えばどう不思議か困るのですが、一風変わった日本茶の新茶というところでしょうか。