茶房 鳴神(東京・東銀座)の「本山7132 釜炒り茶」


 どこのBlogで見かけたのかは忘れてしまったけれど、「ちょっと行ってみたい」と思っていたので、帰りのAirまでの時間つぶしがてら行ってきた。地下鉄東銀座駅近く、歌舞伎座の裏あたりに位置する、カウンターとテラス風テーブルが目立つ小さな小さな日本茶カフェ。東京の方では最近こういった日本茶カフェをあちらこちらで見かけるのだけど、いいなあ。大阪にはないなあ、っていうか成り立たないんだろうなあ。大阪は特に、というか首都圏以外では。
 ちょっと変わった名前の「本山7132釜炒り茶」というのを頼む。茶菓子がついて850円(うーん、大阪では成り立たないわ)。茶菓子は生菓子か干菓子かを選べる。茶は3煎まで飲め、お湯は熱湯が良いので、飲み終わられたらお淹れします、とのこと。こだわりのお店って、こうお湯を釜か何かで一箇所で沸かしていて、茶は度にお店の人が淹れてくれる、というところが多いような。おいしいものを提供してくれるからアリなんだけど、小心者の私はちょっと気疲れしてしまったり。あと、3煎以上飲めなくもないと思うんだけど、ちゃんと3煎だけしか淹れてくれなかった(言えば淹れてくれるのかも)ので、ちょっともったいないかなーとも思ったり。
 肝心のお茶のお味。静岡産の釜炒り茶とは珍しい。ちょっと変わったお味ですよね、とお店の方に話を聞いてみた。なんでも、一般的な日本の緑茶のように蒸すのではなく、釜で炒るのだけど、このお茶は烏龍茶の製法を少しまねて、釜炒り前に少し萎凋(萎らせること)させ軽くもんでいるとのこと。烏龍茶(青茶)のように発酵させるまでは行かないけれど、軽く烏龍茶の香りの成分(名前忘れた)ができているのだそうだ。言われてみれば少し烏龍茶風な香りはするかも。紅茶でいう東方美人のようなもの?(わかりづらい例でスミマセヌ)かな。半端でなく渋みが口に残るのだけれど、私の苦手な深蒸し茶の渋みと違い、心地よい渋みでした。夕暮れ時のひとときにはちょうど良かったです。ま、うっかりしていて、その後大阪に帰るまで夕食取り損ねてしまったんですけど、そんなの気にしない〜(泣)。