「まりこの紅茶」創健社

knyacki_j2005-02-08

 「まりこさん」の紅茶ではありません、静岡県丸子(まりこ)の紅茶です。最初聞いたときは私も間違えましたけど。
 日本の紅茶発祥の地・静岡県の丸子という土地で作られている、珍しい国産紅茶を使ったボトルドティー。もともと、日本茶に使われている品種は紅茶生産には向かないと聞きますし、なかなかあえて日本で紅茶を作ろうとする人も少ないようです。実際、飲んでみてもあまり、いわゆる「紅茶」らしくなく、「紅茶を飲みたい!」というときには物足りなかったりもしますし。
 で、このお茶ですが。なんか渋くないんですよ。紅茶の渋みって、渋すぎても困るけど、ないと旨みが足りないような感じがして。でも、抵抗なくスーッと飲める、という感じではなく、すっきりとはしていなく少しくすんだような印象を受けます。あえて言うと中国のキーマン(keemun)のような…でも違うかなあ。多分ミルクティーにしたら、味が薄すぎて物足りないだろうし。ストレートで飲む方がいいのか。ジャワティーにちょっと癖があるような感じ?かな。といってもボトルドティーですし、どこまで元の味が再現できているのかもわからないのですが。
 結局、ある種独特の進化を続けているんでしょうね、本来の紅茶の産地でないところで(それも、別の製法で作られるお茶が一般的な土壌で)生産しているお茶ですし。そういう意味では、進化の途中形としてなかなか楽しいお茶でした。