旅打ち編・香港/沙田馬場(シャティン競馬場)… Chinese New Year Cup


 香港にて1月23日、春節1発目の競馬に行ってきました。メインレースは「The Centenary Vase(百周年紀年銀瓶)」と、準メインはその名も「Chinese New Year Cup(賀年盃)」。日本で言う金杯デーでしょうか。

 競馬開催日のみ運行される、九広鉄道の迂回線上の沙田駅は検車庫の横。そして、この駅の出口はそのまま大通りを跨線橋でまたぎ、そのまま競馬場入口へ直結、他へは出られません。もうこの競馬客輸送に徹しています。料金も実はこの駅利用は割高だったりして。競馬場の一般席へは、入口の改札にコインを投入するか、オクトパス(ICカード)でタッチするか。ほんと、このオクトパスは便利。電車やバスに乗る・パーキングメーターや有料道路を通る・コンビニやファーストフードで買い物、とあらゆることに共通化が図られています。日本もいつかはこういうように…なるのかなぁ?規格が乱立してるし、利権絡みでなかなか難しそう。

 閑話休題。一般席に入ったものの、そういえば正門をみてない。それに、外国人はパスポートを見せたら専用の会員席に行ける、と聞いていたので、せっかくだからと一度外に出て外周をぐるり。しかし、この競馬場は広い、時計回りコースの競馬場、いくら歩いても4コーナーにたどり着かない(あとでコース概要をみると直線1000mのコースが設定されていた。そりゃ4コーナー端までたどり着かないわけだ。)。コース端までは行かないけれどようやく正門にたどり着き、右端の係員のいる改札でパスポートを提示。シートにパスポートNo.や国籍などが控えられて、丸いメンコのようなものを渡される。え?専用区域ってどこよ?とりあえずスタンドを彷徨う。さっきの鉄道駅口の近くにインフォメーションがあったな、と案内所でプログラムを所望。15香港$と有料、その代わりフルカラーで日本のJRAで配られているものよりはるかに豪華。そういう考え方もあるよね、と納得。香港はとりあえずどこに行っても「中国語・英語併記」なので助かる。まだ何となく意味はつかめるからね。そのうち、ある一角でなにやら係員に見せていく人がいるので、もしかしたら、と先ほどのメンコ丸を見せたらフリーパス。なるほど、ここなのかーと前の人についていくこと、左手に改装中のパドックを見ながら上へ上へと。4階か5階位の扉を開くと、なにやら高級レストランがあり、高額購入用窓口があり、となにやら雰囲気が違う。こんな高級なエリアで見れるのかーと思ったけど、何か落ち着かない。よく見るとエレベータフロアに「競馬倶楽部會員席」などと書かれてある。何かおかしい。2フロアぐらい降りてみる。と、そこには係員がいて、わたしの入場券を眺め「あなたの入場可能エリアはもう1フロア下」と丁寧に教えてくれる。いつの間に、どこに紛れ込んだのだわたしは?

 指定されたフロアは、さっきまでいた一般席とさほど変わらない雰囲気。せいぜいゴール板の近くに入れるぐらいか。まあ、この方が上層階の會員席より遙かに落ち着くわーと思ったわたしはやっぱり庶民。プログラム購入時に一緒にもらった馬券購入指南を見ながら、わからんなりに競馬新聞を読み、わからんなり指南書を照らし合わせ、わからんなりにマークシートを塗りつぶして、窓口へ。案の定3枚の内1枚がエラーで引っかかる。やっぱり塗りつぶし方がおかしかったらしい、買い目を説明して塗り方を教えてもらう。うーん、やっぱりわからない…。


 日本でいう薄暮開催と言うところだろうか、1R開始が13:00、最終10Rが17:45。朝11時には着いていたので、いろいろとスタンド内を探検。改めて書くけれど、広い。スタンドを端から端まで移動するだけで15分はかかりそう。そして日本でも見ないような巨大ビジョンが設置されていて、オッズやパドックの様子はもちろん、レース中の馬の位置表示や着順と表彰式の様子が同時放映されるなどの豪華版。内馬場に入れないのがちょっと残念だけど、外側だけでも十分。コースは日本と同じでダートコースが内側・芝コースが外側。さすが春節期間だけあってものすごい人混み。どこに行ってもヒト。メインレース時などは移動もままならないほどに。でも、1日まるまるいたけれど、最後まで飽きずに楽しめました。

 結果?そんなの、ことばが完璧に理解できる日本ですら勝てないもの、こんなところで勝てるわけ無いじゃないですか!それも日本円じゃないから、換算すると予想以上に負けてましたよ。これでもだいぶセーブしてたつもりなのに。