今日の更新

 また、例によって過去日記を遅れ更新。今日の以外のネタは以下。

5/ 4 [travel] 世界遺産のボートリフトを見に、ベルギーの片田舎へ行く。(id:knyacki_j:20080504)

5/12 [travel] どこの昭和タイムスリップ?(id:knyacki_j:20080512)

5/24 [travel] バスと温泉と登山鉄道と(id:knyacki_j:20080524)

 バスと温泉と登山鉄道と


行くまで

 しずてつジャストライン「静岡井川線」というバスが5月末で廃止になるという。新静岡バスターミナルから畑薙ロッジまでの約80km弱を3時間強かけて走る山岳路線。ハイキングと地元の足を兼ねているらしいけど、今は1日1往復。朝静岡を出て、夕方帰ってくる。途中、SLで有名な大井川鉄道井川線の終点と接続、また終点近くには秘湯らしい市営の温泉があるという。井川線の終点から静岡に抜ける裏ルートがあるのは知っていたのだけど、大井川鉄道に行く予定がなかなか立たず。そうこうしてるうちに、今年6月をめどに廃止され自主運行バスに転換されるという話をid:warehouse_mgrさんとこの日記で拝見し、めちゃめちゃバス好きというわけでもないのになんとしてもなくなるまでに行っておきたいと思ってたら、結局ぎりぎりになってしまった。一緒に行く?と話してた友人も仕事になり、自分の予定も直前まで決まらなかったので、結局金曜夕方になった東京出張帰りに新幹線を途中で降りて行ってみた。もともとは静岡駅→井川駅前、井川駅千頭駅→SLで金谷駅と思ってたのだけど、先のid:warehouse_mgrさんが先週(id:warehouse_mgr:20080517)行かれた話を読んでて、「井川駅より先が面白い」というのが気になって、なんとか当日大阪日着が可能とわかったので切り替え。まあ大井川鉄道のほうは、また友人とゆっくり来てもいいやとか思ったり。

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 フランスのお紅茶「KUSMI TEA」のティーバッグ

 珍しくGWに出かけた先のホテル(だったと思う)で置かれていた紅茶。パッケージがレトロモダンな感じと思ったら、ロシア帝政生まれなフランスの紅茶店とのこと。何かのデザイン雑誌に、パッケージが紹介されていたような気がする。変わってるなと思ったのは、パッケージのデザインだけでなく、ティーバッグなのだけど、ガーゼのようなものでできてたこと。ほかのメーカーではマリアージュフレールのとこぐらいでしか見たことないかも。ああ、あれもフランスだっけか。タグの部分の縫いつけなんかがとても丁寧な感じで、見た目にスマート。上品さがあるなあと思いました。まあ、ただ入っている茶葉の大きさなどからすると、茶葉が開きにくく押し込められているような印象を受けるので、見た目はともかく味はどうなんでしょ。そもそもがフランス流だとフレーバーが基本なので、純粋な茶の味という風でもないのですが。先週末、大阪なんばの雑貨店をいくつか回る機会があったのだけど、2箇所ほどでここの紅茶を見た。最近はやりだしたのかな。
 写真の開いているお茶は、CLASSIC TEAの中の「Darjeeling n°37 」という、かなり普通の(フランス流からするとノーマルではないか)お茶だったのだけど、なんか香料が入ってるのかな〜?と思わせるような味で。悪くはないんだけど、好みからは外れるなぁ。

 どこの昭和タイムスリップ?

 毎年、この時期には仕事で姫路方面へ通うことがあるのですが、今日はたまたま乗った行きの「こだま」がなつかしの0系初期塗装車でした。そうそう乗れなかった、よそ行きのころの新幹線を思い出します。ま、今となっては仕事中に時間を捻出するための手段でしかなかったりしますが。

 で、夕方、ちょうど新幹線の乗り換えにぽっかり空きができるタイミングの悪いときで、代わりに在来線に特急の表示を見たので、物は試しとのってみたら、これまた懐かしい気動車特急「はまかぜ」号でした。これなんて昭和?

 と、珍しいので友人に写真とって送ってみたら、「その中でもグリーン車が稀少!ぜひ乗るべし!」と翌日メールが。遅いって! 残念ながら、この日以降、何度か姫路通いをしているのですが、あいにくこれの時間にあたることはない感じです。
 ちなみに、なんかこんな研究施設やらを取材に行ってました。

 施設を見せてくださる側は、最新機器を紹介くださるのですが、素人の目からすると、すべてコンピュータ制御の最新機器よりも、こういったアナログな機械のほうがかっこよく見えたりしたのでした。

 世界遺産のボートリフトを見に、ベルギーの片田舎へ行く。


 「ラ・ルヴィエールとル・ルーにあるサントル運河の4つのリフトとその周辺(The Four Lifts on the Canal du Centre and their Environs, La Louviere and Le Roeulx (Hainault))」。
 ベルギー・ブリュッセルの東。エノー州にある中央運河には、手動で開閉する跳ね橋や旋回橋、ボートリフトなどがあり、開通した20世紀初頭の風景が今も残っている。
 ベルギーに限らず、近代のヨーロッパでは水運が盛んで、ヨーロッパ北部で最も内陸水路ネットワークが集中、その全長は1,500kmにもなるという。そんな中、大きな高低差のある運河の水路を運行できるように作られたのが、「ボートリフト」と呼ばれる運搬装置。運河の水路に高低差がある場合いくつかの対処方法があり、有名なのがパナマ運河などで見られる水位調節を行う閘門と呼ばれる施設、また日本でも京都の蹴上などにあったケーブルカー状に斜面を水路ごと運ぶ「インクライン」、そしてこの「ボートリフト」といわれる水路をエレベーター状に水路の"箱"ごと船を運ぶ装置がある。そのボートリフトの中でも、このサントル運河にある4つのボートリフトは、66.2mの高さをクリアすべく1917年までに約30年かけて建造された当時のままで稼動しており、近代ヨーロッパの水力技術の発展の象徴、またレベルの高い工学技術の実用例として1998年にユネスコ世界遺産に登録された。

 今から約90年ほど前に作られたこのリフトの動力は水力。大きな水槽に船を入れ、水槽ごと船を上げ下げするのだが、2重に作られたゴンドラを水圧でうまく制御しており、今でも燃料は全く必要としない。残念と言うべきか、現在はこのリフト群の北側にStrepy-Thieuボートリフトという新しい大型リフトが稼働したため、この4つのリフト群は観光用として残されているに過ぎない。しかし、数年前までは現役で陸運の主役として、また今でも問題なく作動しているという、これぞ産業遺産の傑作ではないかと。世界遺産だから凄い、というわけではないが、こうして世界遺産として公表されることで、極東の僻地から見学に行くこともできたというわけで。

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 嬉野温泉、お茶尽くし

 佐賀県嬉野といえば、九州でも名高いお茶の産地の一つ。特に「玉緑茶」と呼ばれるくるっと茶葉を丸く仕上げたものが有名です。


 とてもお茶どころらしい宿。「茶心の宿 和楽園」というお宿で、お茶のフルコースを頂いてきました。「疲労回復、身体の酸性化防止、食中毒予防などに効果があるといわれているお茶をお料理の中でアレンジした嬉野らしさが感じられるメニュー」という名の通り、これでもかとお茶が絡んだメニューが出てきます。いろいろな工夫がされていて飽きることは無かったですが、量が想像以上だった(写真でも一部)ので、あとあとかなり大変でした。食前食後に大浴場で比べると+1k強…。

 ちなみに、温泉大浴場には露天茶風呂というものがあり、浴槽脇にある大きな急須から茶パックに浸した温泉湯が注ぎ込まれています。さすがに写真は撮れませんでしたが。温泉脇には顔や皮膚にあてるための茶パックが置かれている。なんとなく使うのが勿体ない気がしたり、などといっていたら旅館の女将さんに笑われた。このお宿、かなりお気に入りになりました。


 温泉地から車で約20分、かなり山の奥に行ったところには、大茶樹と呼ばれる推定樹齢350年余になる嬉野茶のシンボルとも言える茶樹がありました。
 
 2枚目の写真の両端の看板や見学している人から、木のサイズを想像してください。これ、めちゃくちゃ大きいです。お茶の木というと、普段腰の高さぐらいのイメージしかないので、これだけ巨大な茶木を見ることはまずないのでびっくり。また300年以上も経っているという話なのに、ちゃんと新芽が出ているところがまだ息吹を感じさせ生命力の強さを見せつけてくれます。